なぜ、日本は高齢者の事故が減少しないのか
かたや、日本と言えば、Uberは「宅配」サービスしか認知がありません。
日本の高齢者の交通事故は、運転免許返納が問題ではなく、地方やお年寄りが「デジタル化」へのスピードについていけていないことが問題であるのだと私は思います。
必要な物を届けてくれるサービスを市や町がサポートしていく仕組みを作らなければ、高齢者による事故は減少しないのではないでしょうか。
免許返納後の高齢者の支援の構築のほうが先でなければ、なにも解決しないと思います。
先ほどお話ししたうちの隣の高齢者のかたは、もちろん最初からスマホを使いこなしているわけではないでしょう。しかし、娘さん、息子さんの助けがあるからこそ、デジタル社会の便利にあやかれるのです。
現に私も使い方が分からないデジタルデバイスに遭遇すると、その辺の人を捕まえて「教えてくれ!」と聞いています。私の世代でも、デジタル化についていくのに必死なのです。
実際に日本の両親に配送サービスを提案して思うこと
実際に私も日本にいる両親が必要なものは、アメリカにいながら実家に届けて貰えるようにサポートしています。
しかし、もし私がいなかったらどうなるんだろうとつくづく思うのも事実。
寒くなってくると灯油を買いに、車を運転する父。灯油を買わずに済むように、電気ストーブを買ってあげても、「電気代がかかる!」と言い、結局買いに行ってしまいます。
灯油の配達をしてもらうようにすすめても、「贅沢!」と言って首を縦に振ってくれません。
米や醤油、重たいものはできるだけ買い物に行かなくてもいいように私が手配しますが、それでも父はなんだかんだと車を手放さないのです。
「便利」が若者の特権のような社会が問題でもありますが、変に「贅沢」と考えるお年寄りの考え方も変えなくてはなりません。
かといって、うちの母のように便利さになれてしまい「体を動かさなくなる」高齢者が増えるのも、どうなのかなと思うのも事実です。
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