出会いの数だけ別れがあります。素敵な出会いだったのだから、別れるときもきれいさっぱりいきたいところですが、思い通りにはいかないもの。何かとトラブルが起きることも少なくありません。
今回は、別れ話のなかでもかなり迷惑度が高い「別れ際の最後のお願い」エピソードを紹介します。
豪華なプレゼントの秘密が明らかに…
ミサさん(仮名)が交際していたのは、IT系勤務でオシャレな彼。デートで連れて行ってくれるお店はいつも素敵で、ゴージャスな気分にさせてくれたそうです。
旅行は高級リゾート、ブランドバッグやアクセサリーなど高価なプレゼントもくれて、「やっぱりIT系は羽振りがいいのね」とミサさんは夢見心地でいました。
ですがある日、彼の家で消費者金融からの督促状を発見します。気になって彼に聞いてみると、「ちょっと足りなかっただけだよ」と言って急に不機嫌になりました。
嫌な予感がして彼の友人などのツテを使って聞き込みをしてみると、彼は昔からお金にルーズなところがあり、消費者金融でかなり多額の借金を抱えていることが発覚。
驚いたミサさんは彼を問い詰めました。すると彼は豪華なデートはお給料では足りず、見栄を張るために複数の消費者金融で借金をしていたことを告白。
「ものすごくショックでした。わたしへのプレゼントは、借金したお金で買っていたと知ると、使う気もなくなってしまいます。豪華なデートは楽しかったですが、借金してまですることではないですよね。わたしを喜ばせようと思ってしてくれたのかもしれませんが、やっぱり見栄を張るために借金する人とは付き合えないと思って、悩んだ末に別れることにしました」
「お金にルーズな人とは付き合えない」とミサさんが別れ話を切り出すと、彼はさらにゾッとすることを言ったそうで…。
「借金を隠していたことを謝るどころか『今後、借金しなくてもお金に困らないように、起業しようと思うんだ。成功すればいまの借金なんてすぐに返せるし。そのために準備資金が300万円必要なんだけど、少しだけお金を貸してくれない?』と言うんです。いまも借金を抱えているくせに何を言ってるのかとドン引きしました」
借金がバレて別れ話になったというのに、別れ話の場で「お金を貸してほしい」と言える図々しさに呆れてものが言えなかったというミサさん。もちろんお金は貸さず、そのまま二度と会わないと言って別れたそうです。
もうLINEはブロックし、連絡も取っていませんでしたが、しばらくして風のたよりで彼のうわさを耳にしました。
彼は起業すると言いながらも相変わらずいまの会社を辞めず、もちろん借金は減らないまま、「起業するする詐欺」とひそかに言われているようでした。
「結婚する前に発覚したのが不幸中の幸いでした。借金を一緒に背負わされたらたまらないですからね」
もらった高価なバッグは、見ているだけで腹が立つのでリユースショップに売り飛ばしたそうです。