「言葉が多い自分」だからこそ(女性/35歳/金融)
「私は昔から出る言葉が多いというか、怒ったときほどワーッとまくし立ててしまうクセがあって、そのせいで年下の夫が疲れて会話を避けるようになり、夫婦仲が冷めていたころがあります。
子どもが小さかったので離婚までは進まなかったのですが、子が大きくなり少しずつ気持ちにゆとりが持てるようになってからは、会話ではなくLINEで不満を伝えるようになりました。
最初は『同じ家に住んでいるのにLINEで話すなんて』と抵抗があったのですが、話す前に気持ちの整理をするためにLINEで文章をまとめていたら、それが読みやすいことに気がつきました。
送信すると夫もそう感じたのか、同じく冷静に言葉が返ってくるので直接話し合うよりずっと話が進むというか、『こんな態度をとってごめんなさい』と素直に謝ることができます。
文字にすると、客観的に自分の気持ちがわかり、また読む側の夫の気持ちも想像できます。
ただ、リビングにいる夫に寝室からLINEを送るような状態はさすがに気まずいのと、ゆっくり文章を考える時間がいるので大変ではありますね。
それでも、昔のように一方的に自分の言葉をぶつけるような喧嘩は二度と嫌で、冷静に気持ちを伝える訓練とも思っています。
LINEではなく直接話せるようになるのが目標です」(女性/35歳/金融)
頭に血がのぼると、気持ちを全部言葉にしてぶつけてしまわないと気が収まらないという人もいるでしょう。
ですが、それだとパートナーは疲弊するばかりであり、正面からの喧嘩がつらいならLINEのように文章でやり取りができるツールを頼ることは、前向きであると感じます。
相手が目の前におらず冷静にお互いの気持ちを伝えあえるLINEは、面と向かっては言えないことも書けるのがメリット。
自分の気持ちをきちんと扱えることを実感すれば、向かい合って話し合うこともいずれできるようになるはずです。