こんにちは。韓国在住歴8年目、会社員兼ライターのヘリです。
みなさんは、ネットカフェに行ったことがありますか?
日本のネットカフェといえば、ネットが利用できるだけでなく、漫画を読んだり食事をしたり、シャワーをしたりとさまざまなことができるイメージですよね。
では、韓国のネットカフェ文化はどうなっているのでしょうか?
今回は韓国在住の日本人である私が感じた、日本と異なる「韓国ネットカフェ文化」を比較しながらご紹介します。
韓国のネットカフェ「PCバン」
韓国ではネットカフェのことを「PCバン」と呼びます。バンとは、韓国語で「部屋」なので、パソコンがある部屋という意味です。
日本のネットカフェはパソコンを利用する以外にも、できることが多いですよね。
しかし韓国のPCバンは、日本のネットカフェとは異なり、パソコンしかありません。そのため、ゲームをする目的で利用する人がほとんどです。
韓国にはゲームが好きな人がたくさんいて、子どもから大人までパソコンゲームをする人口が多いため、ネットカフェがゲーム中心に発展したのだと思います。
ゲーム以外では、パソコンの性能がよいため大学生が受講申請をするために利用したり、コピー機を利用するために訪問したりします(韓国のコンビニにはコピー機がありません)。
PCバンの料金はお店によって少しずつ異なりますが、2023年の時点で大体1時間1,500ウォン(日本円で約150円)ほどです。
安く時間を潰せるため、小学生から大人まで幅広い年齢層が利用します。ただゲームがメインであるからか、利用者は比較的男性の割合が高いです。
PCバンの座席の種類
PCバンの座席は、一人席、カップル席、チームルームに分かれています。
一人席は、パソコンが何台も並んでいて、間にパーティションがあります。
カップル席は2台のコンピューターが並んでいて、2人用のソファが置かれている席です。デートをするときや友達と訪問するときによくこの席を使います。
チームルームは、『リーグ・オブ・レジェンド』などチームで戦うゲームなどをするときに利用するそうです。
ただ、カップル席やチームルームは利用料金が一人席より少しお高めです。
日本のネットカフェは個室になっているところも多いですが、韓国のPCバンでは個室は一般的ではありません。
日本はパソコンも使って遊んで休めるところだとしたら、韓国は本当にゲームだけをするところという印象です。
韓国のPCバンは休めない分、価格が安くて利用しやすい点が魅力的ですね!
PCバンの利用方法
韓国のPCバンではまず座りたい場所を決め、その場所にあるPCの電源を入れて会員登録をします。
非会員でも利用できますが、その場合同じ料金で利用できる時間が少なくなってしまうので、登録をおすすめします。
会員登録は無料で、ID登録以外にもGmailやAppleでログインする方法もありました!
その後PCバン内にある無人機械でIDを入力し、利用する時間を選択して支払いをします。
日本のネットカフェでは入店したらまずスタッフがいるカウンターで案内を受ける場合が多いですが、最近の韓国ではスタッフと接することはほとんどありません。
あとは座ってパソコンを自由に利用するだけ!
たくさんのゲームが用意されており、ほかにも動画を見たりインターネットを利用したりできます。
残り時間は、パソコンの画面で常に確認することができます。
時間が足りなくなったらまた無人機械でチャージするか、パソコンの画面にてカカオペイでチャージすることも可能です。
PCバンの食文化
PCバンでは、日本同様食事をすることができます。
種類も豊富で、韓国ラーメンやポテト、チキン、トッポッキなどの軽食系からしっかりしたご飯系までお手頃価格で楽しめます!
日本のネットカフェもメニューが豊富ですが、置いてあるメニューが異なるので比べてみるのもいいですね。
今回はPCバンで定番の韓国ラーメンと、コーラ、アメリカーノを注文しました。
PC画面にある注文ページで注文し決済すると、スタッフさんが席まで持ってきてくれます。
現金決済も可能で、その場合は商品と引き換えとなります。
韓国ではラーメンは家でもよく食べるメニューですが、なぜか外で食べると格別においしく感じます。
PCバンのラーメンもおいしく、種類もたくさんあるのでぜひ味わってみてください!
このように、日本のネットカフェと韓国のPCバンは異なる点が多いことがわかりました。ゲーム大国である韓国なだけあって、ゲーム中心の施設ではありますが、一度体験してみてもおもしろいかもしれません。
- image by:ヘリ
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