主婦の「社会的価値」の低さにガッカリ…
自分が主婦になってみて、社会のあちこちで、世間が見る主婦の社会的価値の低さにもガッカリすることが多いです。
そもそも自分のパート先で考えてみても、社会人経験のない学生さんのアルバイトの時給と、社会人経験に加えて思い通りにならない理不尽すぎる育児経験を積んだわたしたち主婦が同じく最低賃金の時給というのも正直納得いかない気がします。
個人差はあれど、経験から出るパフォーマンス、違うと思うんですけど。下手すりゃ店長不在でも、おばちゃんたちだけで店が回っちゃうんですけど。給料、倍にならないですかね。
そういうことを呟くと、夫は気軽に「大学出て仕事も頑張ってたんだしさぁ、そんな安い仕事でこき使われてないで、もっと違う仕事すればいいじゃん」というけれど、「じゃあどうすりゃいいんだよ?」と詰め寄りたくなります。
それを誰よりも悔しく思っているのはわたしなのに。
自分の能力を活かして、それに見合った給料がもらえる仕事がしたい。でもまだ子どもにも手がかかるから、子育てもしっかりしたい。ライフスタイルに合わせてできる仕事がしたい。
キャリア上は「ブランク=空白」とされてしまうわたしたちの濃く詰まった期間を「ブランク」と思わず、「育児以外ではできない貴重な経験」と捉えて、あの髪を振り乱して頑張った生活から得た経験を活かせる場所がほしい。
最近は、中年からシニア層向けの求人もあるっちゃあります。
けれど、ほとんどがファミレスなどのホールスタッフで、過去のキャリアを活かす求人はありません。
「中年~シニア層を積極採用!得意を活かして楽しく仕事!正社員雇用あり」なんてうたっているファミレスの求人を見ると、「主婦だから料理とか配膳得意だろ?」と安直に考えたキャッチコピーだろと邪推してしまって、萎える。
使い古した雑巾を「まだ使えるでしょ?」と言われている気になる。そういうのって、敏感に感じ取ってしまうんですよ。
最近は中年女性の再就職や再雇用のエージェントもたくさん出てきていますが、やっぱりその募集要項を見ていても「リスキリング」「学びなおし」など、就職するための勉強が必要だったり、すでに「マネージャークラスの経験ある人」など、過去のキャリアがずば抜けている人に焦点が当たっているなぁと感じます。やっぱり、キャリア機軸なんですよね。
主婦という生き物は、ただ掃除と洗濯をやっている小間使いではなく、ちゃんと経験も積んできています。
そういうのをもっとわかってほしいし、育児でしか味わえない理不尽さを味わってムリムリに器が大きくなったわたしたちおばちゃんを、もっと有効活用してほしいです。