こんなシチュエーションでも(女性/35歳/総務)
「その日は、たまたま夫が早く帰宅していたのでふたりで園まで子どもを迎えに行っていました。
ふたり揃ってのお迎えはめったにないので子どもが喜ぶだろうと思い、それは叶ったのですが、帰り際でおしゃべりなママ友につかまってしまい…。
会うのが久しぶりだったせいでママ友は最初からマシンガントークの構えで、『夫と子どもを待たせてしまう…』と心が冷えました。
でも、夫は子どもたちの手を引いて『ママは大事なお友達と話しているから』と園内に戻ってくれて、心底ありがたかったです。
それを見たママ友が『あら、待たせたら申し訳ないわね』と手短に近況を伝えてくれて、私も気持ちよく会話ができました。
10分くらい立ち話をしてからママ友とは別れ、みんなの元に向かったら『久しぶりって言っていたから。俺がいてよかったよ』と何でもないように夫は言ってくれて、こんなシチュエーションでも臨機応変に対応してくれる姿には本当に感謝します。
あそこで夫が渋い顔をしながらその場で待っていたら、ママ友も私も窮屈な思いをしたわけで、そうではなく気を使わせないように離れてくれる配慮ってうれしいですよね。
ママ友の世界は普段から『よくわからない』と言う夫だけれど、こんなときに機転を利かせてくれるスキルは、夫としても父親としてもありがたいばかりです」(女性/35歳/総務)
女性の長話を敬遠する夫は多いですが、妻がママ友と久しぶりに顔を合わせたと知れば、会話を楽しみたい気持ちを想像する男性もいます。
さりげなくその場を離れるのは、妻やその友人のためだけではなく、子どもたちが退屈しないよう考えてのことではないでしょうか。
園だからこそできた対応かもしれませんが、妻の人間関係を大事にしたい気持ちが垣間見えますよね。
愚痴や文句ではなくその場で自分ができることを考えてくれる夫は、一緒に人生を歩みたいと心から思える人です。
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