人前でも堂々と(女性/40歳/小売業)
「私の夫は、家でも外でも私のことをしたの名前にちゃん付けで呼びます。
子どもが保育園に通っているときは、あまりにも堂々と『◯◯ちゃん』と声をかけるものだから『ラブラブだね』とよく言われました。
子が小学校に進学して私はPTA活動をするようになり、さすがにみんながいる場でちゃん付けはやめるだろうと思っていたのですが…。
運動会の準備で学校に集まっていたとき、テントを張りながら『◯◯ちゃん、そこ押さえて』とやっぱり当たり前のように呼ぶので、周りの人が注目していましたね。
後で『ねえ、私を下の名前で呼ぶの恥ずかしくないの?』と尋ねたら、『どうして?何が恥ずかしいの?人前だからって呼び方を変えるなんて僕はできないよ』とさらっと返され、夫の愛情を実感しました。
男の人って、誰かがいる場所だと妻のことを『おい』とか名前も出さずに呼ぶ人が多い印象で、そんななかでも堂々としている夫は、人目を気にするよりも私を大事にする気持ちが強いのかもと思います。
おかげで、学校では仲のいい夫婦としてあたたかい目で見られることが多くて、PTA活動もしやすいし夫には感謝しています。
正直に言えば、私は夫を名前で呼ぶのは気恥ずかしさが勝ってできないので、夫のようになりたいなとも思いますね」(女性/40歳/小売業)
付き合っているころはちゃん付けだったけれど、結婚して身内になると「おい」とか「お前」とか、照れくささから妻の呼び方を変える男性は多いですよね。
人前であっても妻を下の名前で呼べるのは愛情そのもので、大げさですがひとりの人間として尊重している証と筆者は感じます。
その姿は「恥ずかしい」と受け取るものではなく、夫婦として正しく愛情で結ばれているという実感を生みます。
それが伝わるから、周囲のあたたかい関心を呼ぶのですね。