勉強嫌いな子に、中学受験は無理?
ちょっと絶望しそうになっていたちょうどそのころ。赤ちゃん教室で知り合ったママ友も中学受験を考えていると知りました。
こちらのお子さんは女の子で、周りのお友達が「わたし、受験するんだ」「中学受験だと受験科目に英語がないからオトク」などと話しているので娘さんが興味を持ったそう。
どうやらこの子が通う学校の方が教育熱が高く、中学受験に誘導している保護者が多かったようです。
そのママ友自身も中学受験を経験しているそうなので、どんな感じだったか聞いてみました。昔の話ではありますが、いろいろと詳しく話してくれてものすごく参考になりましたね。
そして娘さんの中学受験についても、塾選びなどちょうど検討しているところだったので、見学に行った塾や学校の感想なども聞くことができました。
わたしが聞きに行った塾は、大手で割とシステマチックな塾らしく、受験生と言っても小学生。きちんと親がサポートしてあげないと置いていかれてしまい、授業をただ右から左に流して聞くだけの「お客様」になってしまいかねないとのこと。
ボーっとしている息子はそうなる気しかしなかったので、そうではなくてもっと手厚い塾はないのかと話していると、どうも大手の塾だけでなく、小規模の中学受験向けの塾もあるようで、そちらはアットホームでうちの子には合っているかもしれないと思いました。
またいくつかネットで調べ、別の塾を訪問。今度の塾は小規模で能力別クラスがなく、こじんまりとしていて雰囲気もよさそうでした。
ですが、小さい塾こそ塾や先生との相性が肝心。中学受験についてわからないのでということでいろいろ教えてはくれるのですが、塾長と話していてもピンとこないことが多かったり、出る宿題がとにかく多くて息子にはこなせなさそうだったり。なかなかピンとくるところがありません。
新しい場所が嫌いな息子に塾の体験をさせるのも大変でした。ただでさえ勉強が嫌いで、さらに知らない場所が嫌いな息子に、得体のしれない「塾」というものに行けと言っても、当然断固拒否。
付き添いOKな塾は、わたしが付きそって行かせたりしてみたり、いくつか体験をさせてみたのですが、どこに行っても息子の感想は「うん、まぁなんとなく楽しかった」。
子どもに意見を聞いたほうがいいと言われたので行かせてみたのですが、息子の場合はまだ精神的に幼くて、塾を選ぶという主体性を期待するには早かったのかなと後から反省。
塾ではなんとか頑張れても、出された宿題に一切手を付けずに次回の塾に参加したり、宿題をやってみようと一緒に取り組んでも、1分と持たずに嫌だと泣きだしたり…。
家庭での親子学習が前提だと、我が家にはあまりにもしんどいとわかりました。
あれこれ調べてみると、関東では親が伴走するのは当然という文化のようですが、関西では割と塾で完結させるところも多いようでした。
「関東でも探せばそういう塾がある」というところまではネットの情報で探せましたが、それがうちの近所にあるかどうかまではわからず、途方に暮れてしまいました。
塾で完結できるようなところでないとうちの子は受験が厳しいのかもと思い、そもそも勉強が嫌いで、家で勉強をしない子が中学受験だなんて無理な話なのかもしれない…と悩みました。
そんな悩みを抱えていると、さきほどのママ友が「知り合いが通い始めた受験塾がなかなか楽しいらしいよ」と教えてくれました。
そこは自宅から少し離れた場所で、バスで通おうと思えば通えるけれど、時間的にも送迎が必要かなという塾。
ですが、塾選びで行き詰まっていたわたしはワラにもすがる思いでそちらの塾に話を聞きに行きました。それが、息子がお世話になる塾との出会いでした。
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