会社の慶事制度が利用できた!
パートナーシップ宣誓制度の申請以外にも、申請に伴い職場でも思いがけずいいことがおきました。
申請予定日のひと月前。書類の準備に取りかかろうかというころ、兼ねてから僕に同性のパートナーがいることをカムアウトしていた上司にパートナーシップ制度を利用することを報告することに。
改まったものではなくごく気軽なものでしたが喜んでくれ、改めて上司の部下でよかったなと感じました。
僕からの報告を受け、上司から「もしかしたら祝い金が出るかもしれない」と、社内規約の結婚祝い金や特別休暇といった慶事についての制度が対象になっているかもと教えてもらいました。
社内規定を確認すると、結婚祝い金や特別休暇は異性との婚姻だけでなく、それに準ずる制度も対象であると明記されていて驚きました。
恥ずかしい話ですが、こうしてセクシュアルマイノリティに関することを発信してきたのに、いざ自分のこととなると自分たちが社内の制度に当てはまるなんて、思いもよらなかったのです。
上司の気づきのおかげで、祝い金と慶事休暇をもらえることに。身体の性が同性のパートナーがいることをカムアウトして転職活動をし、上司にもオープンに入社してよかったと心から思いました。
万が一の備えができた安心感
これまでも生活を共にしてきたので、パートナーシップ制度を申請しても僕と彼女の生活は特段大きな変化はないでしょう。
しかし、冒頭のように万が一の備えができる安心感を得られたことは、僕たちにとってとても大切。
申請をするにあたり、改めて「これからもよろしく」と今後も協力して暮らしていきたいことを再認識することもでき、ふたりのパートナーシップにとっていい機会だったなと思いました。
今回は東京都の制度のレポートでしたが、お住いの自治体での導入などにも興味を持っていただくきっかけになれば幸いです。
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