自ら新しいポジションをつくる必要性がある
一方で、やはり女性が企業において、既存のポジションに大抜擢されるケースは少ないかもしれませんね。
結局、既存のポジションを男性から女性にするというのは、男性が運営する企業側からすると、固定概念的に無理なんじゃないでしょうか。
経理部長が歴代男性だった場合、後任に女性をと言うのは、「お金のことが女性につとまるはずない」などと思われそう。
だから、現時点では報われない企業でのキャリア形成より、女性がプロフェッショナルキャリアを続けるうえでは、起業の方が進みやすいのかもと思っています。
一方で、会社員の友人でも、自ら自分を生かすポジションをつくった友人もいます。
彼女は私と同じ上場株の証券アナリストをやっていたのですが、自ら事業会社社長に事業提案をして、自分がCFOとしてその会社に採用され、後に取締役にも抜擢されました。
奇抜な意見ではなく、あるあるなのに表面化しないだけ
こういう話をすると、あるあるで言われるのが、「皆が皆、垣屋のようにキャリアのうえでバリバリ働きたいわけではない」という意見です。
それはそうかもしれないですが、では性別役割を受け入れて、「私が外で働けているのは夫のお陰で、私は外での仕事も家での家事も両方するのは当然」「私は女性なんだから、チームで新人が入ってきても立替精算請求やお茶くみは私の仕事」なんてことを甘んじて受け入れている人がどれだけいるのでしょうか?
ただ、意見を言える人が少数なだけで、言えない人がほとんどであるというだけです。
これを理解しないで対策せずだと離職者が増え、ますます女性が寄り付かない企業になるでしょう。
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