トルコの魅力
ドキドキしながら格安航空券を取りに。直行便は当時高すぎて、学生のわたしには買えず…。
ロシアの「アエロフロート」という航空会社のチケットを購入。モスクワでトランジット1泊が必要なチケットでした。
トランジットホテルで起きたできごともなかなかユニークなのですが、その話はまた今度するとして、実際にトルコを訪れてみた魅力を語っていきます。
とにかく歴史が古い
近代的な空港に降り立ち、そこからイスタンブールの旧市街へ向かいます。
トルコは開発が進む新市街と、昔の趣がいまも残る旧市街にエリアが分かれていました。歴史的建造物などは、すべて旧市街にあります。
イスタンブール旧市街に降り立った瞬間、時空が歪んだような気がしました。
いまから約1700年前に建設されたアヤ・ソフィアをはじめ、イスラム様式のモスクがあちこちに見えます。
石畳の路地、民家と民家の間に紐を渡して洗濯物を干す人々、にぎわう食堂…まるで歴史をさかのぼってタイムリープし、異世界にきたような感覚でした。
イスタンブール市内にある最大のバザール「グランド・バザール」も歴史を感じる場所。
世界最古かつ最大のバザールは、約4000店舗もの店が所狭しと軒を連ね、歩くだけでもワクワクしてしまう活気ある場所。
絨毯、スパイス、お土産、鍋やグラスなどの日用品、洋服、貴金属などなんでも揃います。
定価がないのもこの土地の特徴で、わたしたちのような観光客にはお土産は10倍以上の値段をふっかけてきたり…。
値切り前提で商談がはじまり、こちらも値切り合戦でお互い電卓をたたき合い、「やっぱいらない!」と立ち去ろうとすると店主が追いかけてきて「じゃあもうひと声!」とやりあう。
結局得をしたのか損をしたのかわからない買い物をするわけですが、そもそもお店でそんな楽しいやり取り、日本では絶対にできないですよね。
グランド・バザールも、何度行っても飽きない大好きな場所です。
また、イスタンブールを離れ、トルコ中部、奇岩の広がる「カッパドキア」もまた異世界度の高い場所です。
こちらは6世紀ごろに迫害されたキリスト教徒が隠れ家として使い、この土地の柔らかい岩の特性を利用して、地下深くに住居を構えていました。
修道院のフレスコ画など、こちらも歴史的な遺跡が数多く残っています。
さらに、エーゲ海沿岸にも古代ギリシャ時代のエフェソス遺跡で円形劇場やギリシャ様式の神殿を見ることが可能。こちらはこちらでまた別の異国にタイムスリップした気分になります。
東西の境目ということもあり、歴史的にもいろいろあったとは思いますが、その交流点ならではの多様な文化遺産を楽しむことができました。