20歳年上の夫とマイペース高1息子と暮らすアラフィフ主婦ライター、塩辛いか乃です。
あの有吉弘行さんが若手お笑いコンビ「猿岩石」として活動していたころ、ある番組の企画で一躍大流行した「バッグパッカー」の旅。
わたしもその流行に便乗して、以前から気になっていたトルコにひとり旅をしました。
高校時代、社会の科目が世界史選択だったわたし。
だからといって取り立てて世界史に興味があるわけではなかったのですが、歴史の資料集で有名な絵画や建築物を眺めるのは好きでした。
そんな資料集で記憶に残っていたのは、はるか昔に存在したビザンツ帝国の首都・コンスタンティノープル。
イスラム教国の支配とローマ帝国の支配などさまざまな歴史を経て、現在のイスタンブールに至ります。
そんな歴史の深い都市、そしてそこがアジアの東から西に向かうシルクロード交易の通過点ということも含め、なんとなく記憶に残っていました。
最初の動機は時流に乗って「バッグパッカーとしてひとり旅したい」だったので、行きたい場所をピックアップするところから始めました。
アメリカやヨーロッパなどの近代的な国より、バッグパッカーにやさしい安宿が豊富で、物価が安そうで、街歩きが楽しそうな場所。
日本とは全く違う異文化に触れられる場所をピックアップしていくと、ふっと浮かんだのが「イスタンブール」でした。
そもそもそのとき、トルコが世界地図のどこにあるかさえうろ覚えの状態。
地図を見てもピンとこないまま、バッグパッカー御用達のガイドブック『地球の歩き方 トルコ編』を手に取りました。
本を開くと、資料集で見たようなモスクや、ディズニーアニメの『アラジン』に出てきそうなバザールの写真、そして奇岩だらけの雄大な景色が目に飛び込んできました。未知のトルコ料理もどれもおいしそうなものばかり。
あとは旅行する際に気をつけたいのが、治安。中東に近い場所になるため、東部シリア国境は紛争地域のため危険だけれど、西端のイスタンブールを含め、トルコ中部くらいまでは比較的安全とのこと。
「これは行くしかない!」と即決しました。