情報の価値を軽視して失敗した話
以前発行したメルマガで、私と同じ証券アナリスト出身で、いまは上場会社のCFOをしている女性がいると紹介しましたが、彼女にもその経緯を聞いたところ、自ら売り込んだというのを教えてくれました。
証券アナリストから上場会社CFOになるというのは、結構な成功キャリアだと思うのですが、方法を聞くと、たまたま得たポジションではなく、結構数年がかりで頑張ったんだなと思いました(そもそもたまたまラッキーでというのは世の中には存在しないんですよね)。
多分プライドが高い人だと彼女がどうやってそのポジションを得たのかの方法を聞くことができず、間違った努力をしてしまいそう。プライドを捨てて聞くことも重要ということがわかると思います。
ほかにも例があって、私がベンチャーキャピタリストを目指していたとき、ソニーの元同僚がベンチャーキャピタリストになっていたので、経緯を聞いたら「大抜擢だった」と言っていました。
「あーやっぱりこの人みたいにスタートアップ業界で有名じゃないとベンチャーキャピタリストにはなれないのかな」と思っていましたが、その後、諦めずに自分なりに方法を模索し、私がベンチャーキャピタルに関わるようになって改めて聞いてみたところ、「○○さん(共通の知り合い)に仕事について相談してたら、紹介されたんだよね」と本当のところを教えてくれました(笑)。
つまり、大抜擢であることは間違いないですが、共通の知り合いからの紹介だったのですから、私の方が早く相談していれば、私が得られた仕事だった可能性もあるのです(ただしその当時の私は、まだ自分が優秀で情報は向こうからやってくると信じていたので、自分の仕事の相談を誰かにするなんて考えはなく、私が彼より先にこの情報を得られた可能性はゼロです)。
また、この経験は、前述した通り、本気度が伝わらないと本当のことを教えてもらえない場合もあるということの例でもあります。
私にとっては彼に相談したことは本気でしたが、彼からしたら、私はまだ真実を教えるに足らないくらいの本気度の人間だったということでしょう。そしてこれは彼が意地悪だったわけではなく、結構ある話です。
情報を得るために私が意識していること
昔は情報を軽視しており、自ら考えれば答えは出ると思っていたところもありますし、自らが優秀であれば情報が集まるとも思っていました。
それにも限界があり、あるとき方法を変える必要があると感じ、そうしていまは昔と考えが180度変わり、情報は自ら取りに行かないと得られないと思っています。
そして情報を与えてもらったら、その情報のお陰で成長しているわけなので、感謝と結果をお見せすることを心がけています。
また情報が集まるコミュニティもつくり、情報を積極的に提供することを意識しています。このメルマガもその一環で、私が色々なことをつくして得たその時々の情報を提供しています。