ハンドブックは利用者サイドも必読!
特設サイトで配布されている「結婚式場・ジュエリーブランド向けハンドブック」は、マイナビウェディング主催の業界企業向けセミナー「LGBTQ 正しい知識をアップデートして自社のサービスを考える」で参加者からから寄せられた質問や疑問の声をもとに制作したそうです。
内容は参加事業者向けですが、利用者もどんな内容なのか見ることができるかたちで配布しているのも好感が持てました。
利用者も見られることで、実際の接客の様子がイメージでき、こんな風に考えて接客をしてくれるのだと相談する際の安心の裏付けになるのではと感じました。
「OVER THE RAINBOW WEDDING」に掲載されている事業者は、少なくともこのハンドブックに基づいた接客を意識してくれるはずで、そうでないのならこの取り組みに加わるべきではないとも思います。
そのくらい基本的な、しかし大切にしてほしいことが書かれていました。
筆者がLGBTQ+フレンドリーのNPOを利用したのもこの“安心の裏付け”がほしかったことにほかならないし、事業者にとっても「何をどうしたら失礼になるのか」と不安に思いながら接客をするよりも、ハンドブックから学び、ニーズを理解しやすくなることで接客をする側の安心の裏付けにもなり得るのではないでしょうか。
いずれにせよ「ほかの従業員に対するアウティング(同意なきカムアウト)」や「同性同士で来店された際の関係性の伺い方」といった細やかな部分にも解説を入れている、丁寧なつくりの教材だと思うので、参加事業者はしっかりと読み込んで実施していってほしいと感じています。
「受け入れてもらえるかな」という不安
「OVER THE RAINBOW WEDDING」ウェディングフォトや結婚式、結婚指輪の購入を考えている同性カップルはもちろん、ハンドブックは身近な同性カップルがそれらを控えている方や、LGBTQ+の基礎知識を得たい方にもおすすめです。
本当は幸せしかないはずの、結婚式や結婚指輪の購入。どうして同性同士のカップルだからといって「受け入れてもらえるかな」と不安にならなければならないのでしょう。
本来なら、異性愛者のカップルと同様に性別で断られることの不安なく、利用できるべきだと思います。
今後「OVER THE RAINBOW WEDDING」のような取り組みがもっと広がり、当たり前になっていってほしいものですね。
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