なぜかいつも恵まれる人。真面目に仕事してるのにイマイチ評価されない人。いろいろな人がいますよね。
実は、前者の「運がいい人」には共通している特徴があるのです。きょうはそんなお話をしましょう。
好かれる人と、そうでない人
私が10代のころ、和食屋さんでバイトをしていたときのこと。バイト先は、全員が着物を着るような高級な和食屋さんだったのですが、そのバイト仲間に、「運がいい女の子」がいたんです。
その子は、仕事が早いわけではなく、ある女性の先輩から嫌われていました。「なんなのあの子は?雑用も遅いし、注文取ってくるのも遅いし」と、愚痴をいわれていたのです。
その先輩は仕事がとても早く真面目で、頼まれたことはきっちりやるタイプでした。料理を運ぶスピードも注文をとるスピードも、洗い物や片付けであっても早くこなす人だった。
でも、お客さんからもスタッフからもイマイチ好かれなかったのです。そして「運がいい女の子」は仕事が遅いことはあるけれど、お客さんからもスタッフからも好かれていた。
先輩女性からしたら納得いかないでしょう。「なんであの子ばっかり」「私はこんなにやってるのに!」といいながら、その女の子の悪いところばかり探していました。
彼女が運がいい理由
どうして、その女の子が運がいいかというと、いつも「気」がよかったのです。「元気」だったし「陽気」だったし、「気分」がよかった。放つ「空気」がよかったのです。
いつもお客さんにもスタッフにも笑顔で接して、お客さんがほしいものをほしいタイミングで察知していた。注文を取るのが遅いのもお客さんと会話をしながら、相手が求めそうなものを考えていたから。
しかもそれがまたものすごく気持ちのいい会話をするんですよ。彼女は、気を配ってたんです。持ち前の元気や陽気など、きもちを含んだ「気」を配ってたのです。
私は彼女と同期だったこともあり、よく話をしました。彼女は「目の前のことは作業じゃなく仕事にしたい。どんな簡単な作業であってもきもちを入れるだけで人って嬉しいじゃないですか。注文をとるだけでも、書類を渡すだけでも、気持ちよく渡したり、心を配れたりすると、相手も自分もやりやすいじゃないですか」とよく話してくれました。