許したいと思っているのに、どうしても自分が許せない。そんな感情は、実は「罪悪感」からきています。
今回はby themのQUESTIONに寄せられた、以下のお悩みに答えました。自分を許し、愛せるようになるための方法についてお話していきたいと思います。
Q.何か問題が起きた時「すべて自分のせい」だと思ってしまいます。周囲と比べて劣っている自分が許せません。どうしたら許せるようになりますか?
「罪悪感」のもとになっているもの
私たちは周りで起こる出来事を、自分の心のなかにあるものを通して体験します。すべて「自分のせい」だと思ってしまうのは、心のなかにある自分を責める気持ち「罪悪感」を通して物事を見てしまっているからなのですね。ちょっと想像してみてください。
あなたが、自分は「天使」のような存在だと感じて生きられているとしたら、問題とはすべて「天使」である私に、救いを求めていたり、解決や愛を求めている出来事のように感じると思いませんか?
逆に自分が「悪」だと信じていれば、周りで起こる災いや問題はすべて自分が引き起こしたように感じるでしょう。私たちの心のなかにはその両方の感覚が存在するのです。
「罪悪感」とは、自分が「悪」だったり「毒」のように感じてしまっている感覚のことなのですね。ではなぜ「罪悪感」なんて感情を持っているのだろうと考えたとき、「悪いことをしたから?」とか「罪を犯したから?」とか考えるかもしれません。
しかしそうではなく、心のなかを少し掘り下げて見てみましょう。「むかし、大切に思う誰かを助けてあげられなかった」と感じたり、「守ってあげられなかった」と感じたとき、また、「大好きな人を喜ばせてあげられなかった」と感じたときから自分を責める気持ちがうまれ、それがいま心のなかにある「罪悪感」のもとになっているのです。
そう考えると、罪悪感は特別な人が抱えている感情なのではなく、すべての人が経験したり、心に抱えている痛み(感情)でもあることがわかりますよね。