こんにちは。韓国在住3年目のライターHAZUKIです。韓国人男性と結婚し、現在は韓国で日本語講師として働いています。
お隣の国といえども、韓国と日本とでは文化や習慣が大きく異なります。今回は、日本ではOKなのに韓国ではNGな「食事とお酒のマナー」をご紹介します。
なかには、「これってダメなの?」と驚くものもあると思います。日本の常識が韓国では非常識になることも多々あるのです。韓国でうっかり失態を演じる前に、NGマナーをチェックしておいてくださいね!
日本ではOKなのに韓国ではNGな「食事マナー」
食事のNGマナー1.器を持って食事をする
韓国では、器を手に持って食事をしてはいけません。
「え?なんでだめなの?」と思いますよね。日本では、ごはんやみそ汁の器を片手で持ち、口に近づけて食べることが一般的です。子どものころ、「お皿に手を添えて食べなさい」と大人に口うるさく言われたことのある方もいるのではないでしょうか。
しかし、韓国でこれはアウトです。
韓国では、お箸を持たない手は膝の上において食べるのがマナーです。
これを頑張ろうとして、日本人はついつい犬食いのようになってしまうのですが、背筋を伸ばしたまま、姿勢よく、お箸でご飯をとって口まで運ぶのが韓国式の食事マナーです。
韓国では食事をする際、大皿に入ったおかずをみんなでシェアして食べます。そんななか、器を手に持って食べていると、「これは私の!」みたいな、ちょっと意地汚いような様子に映ってしまうようです。
ただし最近では、日本のように個々の器に食事を用意する家庭も増えているので、日本式で食べても白い目で見る人はそんなに多くはありません。
とはいえ、郷に入っては郷に従えといいますから、韓国に行ったときは韓国式で食べてみてください。お店の人も「韓国式の食べ方をよく知っている外国人だな」と思ってくれるかもしれませんよ。
食事のNGマナー2.麺をすすって食べる
「韓国人夫に驚かれた、日本人妻である私の習慣」として、別の記事でもご紹介したことがありますが、韓国では麺料理を食べるとき、音を立てないのがマナーです。
モッパン(食事する様子を配信するテレビ放送や動画コンテンツ)などでは、麺をすすって食べている映像もたまに見かけますが、あれは基本的にテレビやSNS上での演出です。自宅や街中で麺を食べるときに音を立ててすする人は滅多にいません。
日本人が韓国人の前で麺料理を食べるときは、普段の3倍ほど気を付けて食べることをオススメします。筆者も普通に食べていたつもりだったのに、まわりに不快感を与え、指摘されてしまったことがあります(笑)。
日本に行ったことのある韓国人に、「日本に行って驚いたことは何ですか?」と聞くと、「ラーメン屋さんで、音を立てて麺をすすっている女性がいたこと」と回答されることは少なくありません。気分が悪くなる…というほどではないそうですが、韓国人はどうしても気になってしまうようです。