こんにちは。垣屋美智子です。現在私はスタートアップ企業の財務・経営支援をするほか、「誰でも今すぐできる」をテーマにマネー、ライフ、キャリアについて執筆、講演活動を行っています。
今回はメルマガ読者の方からいただいた、夫婦間のお金の事情についてのご質問に答えました。
読者のかたからの質問:どちらがお金を管理する?
今年結婚しました。遠距離恋愛をしていたのでまだ別居婚ですが、年末には私が夫のほうに引っ越すので、専業主婦になる予定です。
さて、結婚生活でどうするべきか悩んでいるのが、夫と私、どちらがお金の管理をするかです。夫に任せるのも不安ですし、私が管理したいと考えていますが、夫はお小遣い制は嫌と言っております。
共働きの友人は夫婦でお財布は分けていると言いますが、私は専業主婦になるので、お財布を分けるというのもなく、どちらかが管理することになると思いますが、垣屋さんはどうするのがいいと思いますか?
実は「夫」がお財布を握ったほうがいい?
夫婦のお財布のことですね。結婚当初にどちらが握るかで、その後の生涯の夫婦の関係が決まる感じで、「絶対譲れない」と思う人もいるようです。
つまり、お財布は握ったほうが立場が強くて、握らないほうが弱い立場になるイメージを持っている人が多いのかもしれません。
でも、そのイメージは間違っていると考えていて、私としては、専業主婦でも共働きでも、絶対的に夫がお財布を握ったほうがいいと思います。
お財布を受け取る=やりくりの責任を負う
そもそもお財布を渡したら、渡した側は楽になるはずなんです。
「お財布を受け取る=やりくりの責任を負う」ことになるのですが、そこに関わらないでいいということは、給与を稼いだりやりくりする責任感が薄れるわけです。
妻側がお財布を管理する場合、夫からすると「俺は稼いで家にお金入れてるんだから、金額に関わらずお前がしっかりやりくりしろよ」みたいな状況になりかねません。
そして、お財布を管理する妻は、やりくりするために節約したうえで、足りない分は外でも働き、「夫の給料じゃ足りないから私も働いてるのに…」と不満を持った生活を送りかねないのです。
それであれば、夫にお財布は任せて、稼ぐ責任もやりくりする大切さも感じてもらうほうがいいと思います。
そうは言っても、夫が稼ぐ責任を感じれば収入が上がるわけでもないので、さらに、自分も働いて貯金しておいて、家計が困ったときにそっと夫に渡すのがいいと思います(ですから、私の場合はどんな場面でも共働きは大前提。質問者さんのように一旦結婚のために離職しても、再就職やパートは考えたほうがいいと思います)。