こんにちは。韓国在住歴4年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
つい先日、筆者が日本語を教えている生徒と「日韓の浮気の違い」について話しました。韓国人の生徒の意見、日本人の筆者の意見を見比くらべながら、日韓の浮気のラインの認識の違いについて見ていきましょう!
韓国人の「浮気のライン」は何?
そもそも、なぜ生徒たちと「浮気のライン」の話になったかというと、ある日本語に関する質問が始まりでした。
生徒がある日本のドラマを見ていると、夫の浮気を疑うシーンで「やったか問題」という表現が出てきたそうです。
生徒は日本語にもう慣れているので、「やったか問題」という言葉の意味は十分に理解しているのですが…。浮気を疑うシーンで「やったか問題」がなぜ問題になるかが理解できず、主人公はどのような気持ちで「やったか問題」という言葉を話したのか、という質問でした。
(余談ですが、個人的に単語や文法の質問よりも、このような日本人の思考や文化などのニュアンスに関する質問に答えるのが大好きです。このような質問を受けたときこそ、筆者がネイティブの日本語講師でよかったと思えるからです)。
まず、ここで生徒の「浮気のライン」に対する認識は、「心が動いてそれをわかっていながら会ったり、話したりしたとき」と話しました。
生徒からすれば、「やったかやってないか」なんてどうでもよく、好意を持ちながらその人に接していたらもう浮気とのことです。
そしてもっと大事なことは、パートナーに報告せずに仕事以外で会ったり、食事をしたり、車に乗せたりするともうそれは浮気になるそうです。
いままでの記事で何度か書いたことがありますが、韓国のカップルはお互いの気持ちやきょうの出来事など、その日のうちに共有する人が多いです。
いくらでもその話をする時間はあったのにわざわざ隠れてこそこそしているのは許せないんでしょうね。
一方、筆者を含めて、日本人はどちらかといえば、「線を越えたら」と感じる人が多いのかと思います。たとえば、
- デートをする
- 手をつなぐ
- ホテルに行く
- 旅行をする
など。もちろん100人いれば100人の考えがありますから、「日本人はこう!」とは言えませんが、筆者の周りの日本人に聞いてみても、「線を越えた時点で」という部分に同感してくれる人が多かったです。
ちなみにほかの生徒たちに聞いてみても、質問をしてくれた生徒と同じように、年齢、性別問わずに「パートナーに言わずにこそこそ会うこと」ということには賛成してくれました。
韓国にきてから感じたことですが、日本はいい意味でも悪い意味でも「形にこだわる」ことが多いように感じます。
ですから、今回の浮気のラインに関しても「線が大事」と考える人が多いのではないでしょうか。
一方、韓国は形よりも事実や自分の気持ちに正直な感じがします。これは恋愛以外でもビジネスなどでもよく感じることです。韓国に来たことがある人なら、いま大きくうなずいてくれていると思います。
みなさんは浮気のラインについてどう思いますか?
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