こんにちは。韓国在住歴4年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
まだコロナ禍ではありますが、いまではもうすっかり日韓の行き来が楽になりましたね。2022年7月に3年ぶりに日本に帰国した筆者ですが、年越しは日本で過ごそうかなと考えています。
3年間も我慢して帰国した際、「これから行けるときは絶対日本に行って、家族の顔を見よう」と思ったからです。
筆者は日本旅行ですが、これを読んでいるみなさんのなかには、韓国旅行を計画されているかたもいるのではないかと思います。
筆者の知り合いにも韓国旅行を計画している人がいるのですが、彼女はとても心配性で「旅行中に災害や事故が起こったらどうしよう…」と悩んでいました。
その様子を見て「気になっているかたも多いのでは…?」と思ったので、きょうは韓国の防災対策についてお話しします。
韓国人は日本人より防災意識が低い?
以前、韓国人の防災意識の記事を書いたことがあります。そこでは、日本より防災意識が少し低いなと感じました。
理由はいくつか考えられますが、そのうちの一つが「軍隊」の存在です。韓国では何かあれば、警察や軍隊がすぐ出動して救助をしてくれます。
韓国で連続で超大型台風が来たときに、避難が遅れて大雨に飲まれそうだった人を、間一髪でヘリから救助した様子がテレビで放送されました。また、2022年に起きた山火事でも軍人たちが最後の最後まで火消し活動を行っているのも印象的でした。
このように、韓国では災害が起きた後、軍隊や警察が何とかしてくれるだろうという信頼が大きすぎて、一人ひとりが防災のために何かしているということはあまり目にしません。
日本のように「防犯バック」を家に置いている人には、正直いままであったことがありませんね…。
「避難訓練」でも、韓国人男性は頼もしい!
1人ひとりの意識はあまり高くない韓国ですが、会社や学校、自治体、そして国単位の防災対策はしっかりしています。
たとえば、避難訓練です。日本でも火災避難訓練など学校や会社で1年に1回ほどありますよね。韓国ももちろんあります。
みんなただの訓練だとわかっているのでそこまで緊張感がないのですが、しっかり手順を守り、指示に従いながら避難訓練を行います。
ここで筆者が「おもしろいな」と感じたのは、避難訓練のときの男性たちの行動です。
韓国人男性は基本30歳までに軍隊で2年ほど訓練を受けます。最初の数週間、全員で基礎訓練(これがとても厳しいらしいです)を受けた後、それぞれ配置先で勤務。
Netflixのドラマ『D.P.ー脱走兵追跡官ー』や最近韓国で話題になっているYouTubeのアニメ『新兵』からもわかるように、とても厳しい2年間を経て、除隊します。
除隊した後も何度か収兵(地域で簡単なテストなどを受けます)を受けたりして、なかなか軍隊での生活習慣が抜けない男性が多いです。
このような軍隊生活を受けた男性たちは、本当に行動が正確で速いです。急に「軍隊スイッチ」が入ると言いますか、何かあったら現役軍人並みの動きを見せます。
銃の使い方も知っていますし、もしゾンビが現れても韓国人男性なら生き延びれるだろうなぁと感じます(笑)。
以上が、韓国の災害対策についてでした。
韓国に限らず海外旅行の際は、日本領事館の電話番号や住所などを紙に書いて持っておく、宿泊施設の防災情報をチェックしておくなどしっかり準備し、いざというときは自分の身は自分で守ることが、どこに行っても大切ですね。
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