こんにちは。男女が癒し合い、高め合い、元気になれる「真実の性」を伝え続けて18年。真実の性の語り部こと夏目祭子です。
私のメルマガ「真実の性の語り部・夏目祭子の『世界一わかりやすい“幸せな性”の授業』」では、夫婦のどちらかが“カラダのつながり”を望んでも、どちらか断わる理由について深掘りし、その解決策をお伝えしてきました。
これまで、出産後に性生活を何となく避けるようになってしまう原因となる「女性側の事情」と「男性側の事情」、さらにふたりが共有する「物理的な要因」について詳しく解き明かしてきました。
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今回は、「夫婦間でも起こりうる、性のすれ違い」についてお話しします。
セックスレス解消の幸せな約束だったのに…
ある40代ご夫婦の間で起こった、実際のケースからご紹介します。
奥さんは、1人目のお子さんの出産以降、子ども中心の生活となるうちに、セックスレスが続いていることが気になっていました。
そこで、何とかセックスレスを解消して、夫婦の親密な時間を取り戻したいという願いをこめて、私・夏目の個人セッションを受けてくださいました。
私はセッションの時に、ご家族全員の平日と休日の生活スケジュールをお聞きした上で、お子さんの幼稚園のお迎え時間が比較的遅い曜日に合わせてご主人がお休みを取れるタイミングで、昼間にお2人でホテルのデイユースを楽しむ時間を確保することをご提案しました。
奥さんがそれをご主人に伝えてみたところ、ご主人も予想以上に喜んでくれたので、さっそく数日後にはお子さんのお迎え前の時間帯に、お2人でラブホテルでゆっくり過ごすことに。
そこで、これからは「毎月1回以上は、夫婦でラブホテルでの非日常の時間を楽しむこと」という約束が自然にできたのです。
それから2ヵ月間は「こんなふうに触れると気持ちいい」と確かめ合いながら、毎回新鮮な発見がある幸せな時間を過ごされたそう。
初めて「避妊」を意識した妻
セックスレスを解消して3ヵ月目に入った頃、奥さんは自分の中に、が存在することに気づきました。
それは、「第2子を妊娠することが怖い」という気持ち。
実はそれまでは、夫婦の間での性行為は避妊具を使わないことが習慣になっていたのです。それは何となく「いつ授かってもいいよね」という暗黙の了解があったからでした。
でも、現時点で自分自身の体力や、これから仕事を始めたいという人生計画を考えた時に「今、妊娠したら困る…!」という気持ちが強く湧いてきたのです。
そこで、奥さんはご主人に自分の気持ちを伝え「これからは、避妊具を着けてほしい」と約束してもらったのです。
大袈裟ではない。夫婦間でも「それは性暴力の入口」
さて、次の機会は、ご主人が急に休みを取ったため、奥さんにとっては予定外のタイミング、ちょうど妊娠リスクが高まる排卵日が近い時期に誘われてしまいました。
最初は断ったのですが、このところ体調が良くなかったご主人が「リラックスしたい」という気持ちを思いやって、「避妊をちゃんとする」ことを条件として、応じることにしたのです。
さらに「ちゃんと着けてね」と念押しをしたのですが、その場になったらご主人はなんと動きを止めることなく、そのまま続行してしまったんですね…!
そこでさすがに奥さんは怒り出して、「そういうのは“暴力”の入口なのよ」と、真剣にご主人に言い渡しました。ところがご主人は「なんで夫婦の間で暴力なんて…」と笑って答えました。
結果的には、すぐに避妊具を着けてやり直してくれたものの、2人の間で、この出来事に対する捉え方に“温度差”があることがわかりますね。