こんにちは、精神科医・心理研究家のゆうきゆうです。発行しているメルマガでは、人間心理を裸にして、あやつる技術をお教えしています。
突然ですが、あなたは誘惑に強いでしょうか?
おそらく多くの人が「これはやめたいと強く決意したのにやってしまった」「頑張って仕事しようとしたのに、いつのまにか遊んでしまった…!」なんて思った経験があるはずです。
今回は、誘惑に打ち勝ち、あなたの望んだ方向に行動できる究極の技術をお教えします。
誘惑を避ける3つのテクニック
デューク大学の心理学者、ジェフリー・クゥイン博士は、132名の学生に対して、悪い習慣に負けずにうまく生活をしていくための3つの方法を実践させました。それこそが、
- 自分の行動について詳細に記録させる
- 悪い習慣ができないような別の行動をさせる
- 悪い習慣の誘惑がない環境を作る
の3つです。ひとつずつ見ていきましょう。
自分の行動について詳細に記録させる
たとえばその人がネットサーフィンでダラダラ時間を使ってしまい、それをやめたいと思っていたとします。
そんなときに、「7月20日、つい勉強しないでネットサーフィンをしてしまった」「7月21日、きょうはあまりネットサーフィンしないで済んだ」「7月22日、ネットサーフィンを30分だけやった」などのように記録していくのがこの方法です。
どんな行動を取ったか、日記のように記録していくのですね。
これは非常に大きな効果がありました。明確に記録していくことで意識がそちらに向き、なるべく誘惑に負けないように変わっていくというわけです。
悪い習慣ができないような別の行動をさせる
これはたとえば、ネットサーフィンをしたくなったら運動するなどのように、別の行動をかぶせていくもの。タバコを吸ってしまうのなら、ガムをかんでおくなども考えられます。
これらの行動は、同時に行うのは非常に難しい行動ですよね。これを繰り返すことで、誘惑に負けづらい状況にするわけです。これも非常に大きな効果がありました。
悪い習慣の誘惑がない環境を作る
たとえばやめたいことが「酒を飲むこと」なら、家や目の前に酒を置いておかないなどになります。
「ダラダラ寝てしまうこと」をやめたいのなら、寝室に近づかないことや布団を最初からたたんでおくなどの方法がありますね。
すなわち、前段階をシャットアウトしておくこと。これは何にでも応用できます。
「漫画を読んでしまう」のなら、目の前の漫画をすべて押入れに片付けたり、漫画がない環境(外)に行くこと。
「スマホをついつい触ってしまう」のなら、電源を切ったり、カバンに入れないで外出してしまうなどもできますね。
実はこの方法。こちらは先ほどご紹介した2つに比べても、ずっと大きな効果があったのです。ある意味、そのときに実施した方法のなかで最強のテクニックでした。