20歳年上の夫と高校1年生のマイペース息子と暮らしている、アラフィフ主婦ライター・塩辛いか乃です。
今年で49歳の私と、すでに70歳を迎えた夫。わたしたち年の差夫婦のリアルライフをお話しします。今回は「夫婦間のネット格差」についてです。
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電子機器やネットワークはわたしの方が強くて、夫はちんぷんかんぷん。
特にインターネット関連はサッパリで、つい最近までガラケーを愛用し、「ネットなんかいらない」「俺は一生スマホは持たない」と豪語していました。
いまの若い世代は、デジタルネイティブと言われていて、スマホを難なく使いこなし、Wi-Fiの概念も当たり前になっていますが、わたしたちアラフィフより前の世代は、若いころに携帯電話もなく、スマホとかWi-Fiもなかった世代なので、使える人と使えない人との差がかなり激しいんですよね。
仕事で日常的にパソコンやインターネットを使っていたわたしは、ルーターなどネット接続機器の設定なども詳しいほうかなと思いますが、夫は仕事でメールやインターネットを使っているはずなのに、なぜか全然わかっていません。
70歳、同じくらいの歳でも使いこなしている人はたくさんいますが、アナログで過ごして来た人生が長ければ長いほど、馴染みにくいものなのかもしれませんね。
夫は「よくわからないから怖い」「情報が盗まれそう」と、ネットショッピングでクレジットカード決済もしません。
でもわたしのクレカはどうでもいいのか、どうしてもネットでしか買えないものは、ときどきわたしに「現金を渡すから代わりに買ってくれ」と頼みます。
そのたびにわたしは「わたしのクレカはどうでもいいんか?」というツッコミを心に秘めながら、「わかった」とほほ笑んで代理で購入してあげます。なんて心の広い妻なのでしょう。
「スマホは一生持たない」夫に、訪れた転機
そんな「スマホは一生持たない」と言っていた夫に転機が訪れました。
20歳年上で、わたしとは再婚の夫は、前妻との間に息子がいます。そちらはすでに結婚し子どもがいるので、夫は孫がいるのです(「20歳年の差夫婦」って実際どう?年上夫と年下妻のリアルな家族関係)。
夫はじいじ業も加わって張り合いがあるようですが、ひとつ困ったことが起きました。
お嫁さんは、義父である夫に、日々成長していく孫の写真や動画をたくさん見せたいようですが、夫がガラケーなので思うように写真や動画が送れません。
そのうち、スマホを持っているわたしに写真や動画を送って、それをわたしが夫に見せるという形式になりました。
おそらく夫のガラケーに写真も送っていたと思いますが、画像のキレイさが全然違うので、あちらも写真のサイズを変えたりと面倒が起こります。孫の写真や動画も、そのとき見ることはできますが後で見返すこともできません。
そして、子どもは日々成長するもの。だんだんおしゃべりが上手になり、じいじにもらったおもちゃをもって「じいじありがとう」「じいじ大好き」などと、若干ヤラセ感がある動画がたくさん送られてくるようになり、わたし自身もその都度夫に動画を見せるのが負担になってきました。
「一生ガラケー」宣言をした夫も、どうやら孫の動画や写真を見るのに不便だと勘づいたようで、「俺自身は必要ないけど、お嫁さんがわたし経由で写真を送るのが負担だからスマホに変えようかな」と、あくまで「自分はほしくない」というスタイルを貫きつつも、だんだんとスマホデビューへの道へ近づいていきました。