こんにちは。韓国在住歴4年、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
今回は筆者の周りの韓国人に聞いた、「真似したいと考える日本人の姿」についてお話しします。日本人の視点からすれば「え、そこ?」と思うところもあるかもしれません!
日本人の余裕を楽しむ心
韓国では、毎日忙しく働く人が本当に多いです。「韓国は20年前の日本の姿」というのはよく聞きますが、たしかにそう感じます。
時間を持て余すことを恐れ、休みの日にも多くの約束や集まりに参加することが一般的です。
特に韓国は人とのつながりを大切にし、コネクションが本当に大切とされています。筆者も日本語の授業や翻訳の仕事でコネクションが効いたことが多く、肌で感じるところです。
しかし、日本の映画やライフスタイルを見ると、ひとりの時間を楽しむ姿が描かれることがあります。
ひとりで過ごす時間や趣味を大切にし、自分自身と向き合う余裕を持つ姿勢に憧れる人も多いようです。
韓国で人気の映画は、日本の日常を描いた映画。『パンとスープとネコ日和』『あん』『461個のおべんとう』など、普段の生活の大切さを感じさせてくれる映画に韓国の人は魅力を感じるようです。
また、「自分だけの趣味」を持つことにも憧れがあるそうです。韓国の人は意外と自分の趣味がない…なんて人が多く、それを理由に日本語の勉強を始める人も多く見ました。
ファッションで個性を表現する
韓国のファッションは流行に敏感であり、同じような服を身に着ける人が多い一方で、個性的なスタイルがあまり目立ちません。
筆者が初めて韓国に行ったとき、みんな同じ真っ黒のジャンバーを着ていたので、何かのキャンペーンかと思ったほどでした。
そのため、一部の韓国の若者たちは、日本のファッションに惹かれ、自分の個性をより自由に表現することに憧れがあるようです。
日本のファッションは多様性があり、自分のスタイルを追求するきっかけとなることでしょう。
筆者が日本語を教えている生徒の1人は、日本のビンテージ服が「自分の個性」と感じてから、毎日日本風の服を着ています。
最初は周りから「ちょっと変わっている」と言われたりもしたそうですが、彼女のSNSのアカウントは結構人気なので、みんな実は個性的な服に憧れているんだろうなと感じます。
「おいしく、小食」の文化
韓国は、「食べることに本気」の人が本当に多いです。特に、うえの世代では「毎食おいしいものをお腹いっぱいになるまで食べることが人生の楽しみ」と考えていることが多い印象。
どこの食堂でも多くのおかずが並び、家庭でも豊富な量の料理が用意されます。
しかし、それでは食べ過ぎは体を壊してしまいますよね。しかも食べきれなかったおかずは残飯になるので、環境にもよくありません。
韓国は健康にも関心が多い人が多く、日本の健康的な食習慣はよくドキュメンタリーなどで取り上げられます。
最近では日本のように食べ物を大切にし、無駄なく食べることを意識する人々も増えてきました。
配達や食堂で「このおかずは食べませんからいりません」と断る人もちらほら見るようになりましたよ。
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