約5万件もの復縁相談を行ってきた、復縁アドバイザーの浅海です。
私のメルマガ「復縁・復活愛の方法~元カレ元カノとよりを戻す方法~」では、元カレ・元カノとヨリを戻したい方のために、毎週復縁情報をお届けしています。
ご相談を拝見していると、別れる前に「距離を置こう」と言われ、「そのままに自然に別れることになった」「待てなかった」などの理由から別れに至ったという経緯も多いです。
私は、距離を置こうという話になるには、3つ理由があると思います。
- 嫌な部分が見えているからしばらく距離を置いて気持ちを回復させたい
- 離れてみて寂しいと思えばまだ好きだからやり直すけど、寂しくないなら必要ないから別れようと思った
- 自然消滅を狙って距離を置いた
そのほか、女性が距離を置きたいと言い出す理由に多いのが、
- ほかに好きな人ができたけど、まだ結論が出ていない。正式に付き合うことになれば別れるけど振られたら戻る
という意見です。ちょっとずるい考えですが、この発想は意外と多いようです。
男性限定で多い理由としては、
- とりあえずいまはいっぱいいっぱいだから、しばらくひとりにしてほしい
という意見です。「別れる、別れないという結論を出すために話し合う」という時間も惜しいほど忙しいので、先延ばしにしておきたいという気持ちでしょう。
ここで少し気づくことがあります。
実は、「嫌な部分が見えているからしばらく距離を置いて気持ちを回復させたい」という理由以外は、別れることがある程度頭にある理由ですよね。これだけは、別れないためにとった選択です。
そして、ご相談を拝見していて気づくのが、意外とこの理由で距離を置いているケースが多いのです。
ですが、それを理解できず「振られる!」と思い込んで無理矢理相手との距離を縮めようとし、余計に嫌われて別れを迎えてしまった…という方が多いのです。
今回ご紹介するSさんもそうでした。
距離をおこうと言われて…(23歳女性/Sさん)
Sさんは約1年前に彼と破局。別れる1カ月前に、彼から「距離を置きたい」と言われたそう。
Sさんの彼は教師をしていて、まだ新人ということもあり、とても多忙な日々を送っていました。
休日も仕事をしなくてはならないことも多く、Sさんとのデートの時間を確保するのも大変だったようです。
ですがSさんとしては、お互いに社会人になったし早く結婚をしたいと思っていました。
なので両親に会う話をしたり、ふたりの時間を増やしたいとお願いをしたり…彼にはそれが負担になったのでしょう。
彼は「いまは少し距離を置かないか。別れるとかそういうことじゃなくて、お互いに仕事に専念したほうがいい時期だと思う」と言い出したそうです。
Sさんは憤慨。彼の愛情が足りないからそんなことを言い出すのだ、と彼を責めました。
ですが、彼は譲らないので、諦めて距離を置いたそうです。
距離を置くといっても、何もしないのは変だと思ったSさんは彼に差し入れをしたり、普通に連絡をしていました。
彼は「いまはそういうことをしないでほしい」と言ったのですが、Sさんは「デートもしないし、会ってとは言わない。十分に自分は我慢している」と言い返しました。
そんな調子で1カ月が過ぎ、Sさんは彼に「距離を置く期間は、そろそろ終りにしよう」と提案。すると、彼の答えは「別れたい」でした。
やはり、「距離を置きたいと言ったときにわかってほしかった」ということと、「ここまで追い込まれているのに、相変わらず自分の気持ちを優先させたSさんが嫌になった」という理由でした。
Sさんは別れたくないと何度も言いましたが、話は平行線。何とか1カ月考える期間を取るということでその場は別れました。
それからの1カ月間、今度こそと思いSさんは彼に一切連絡をしませんでした。きっと1カ月後に彼が思い直してくれると思っていたのです。
しかし、1カ月経っても彼から連絡はありませんでした。
Sさんは腹が立ち、彼に連絡をし「自分が1カ月後というから待っていたのに、連絡もしないなんてどういうことだ!」と怒ってしまいました。
しかし彼からすれば1カ月前に結論は出ていて、それを伸ばしたのはSさんのワガママ、という印象。
ここでも余計に印象が悪くなり、「二度と連絡するな」と言われてしまいました。
別れ際の印象は最悪。どう巻き返す?
それから3カ月ほど経ったころ。Sさんからご相談をいただきました。「別れて時間も経ったので、そろそろ彼に連絡したい」という内容でした。
ただ、別れ際の印象は最悪です。
もしSさんが、最初に彼が「距離を置こう」と言った際に我慢できていたなら、そして気持ちを入れ替えて彼のために考えることができていたなら。彼の追い詰められた心理を理解していれば…。
後悔は尽きません。それができていたなら、別れることもなかったでしょう。
ですが、現実はそうではなかったのですから、そこから復縁を考えたときに、まずは印象をよくしないとなりません。
彼から見たSさんは、
- 相手の都合を考えず自分の意見を通そうとする
- 依存しすぎ
- 付き合ってから魅力が下がった
という3点が挙げられました。
3つ目はSさんがご自身でおっしゃっていましたが、付き合い始めてから太ったことと、彼の好きなスカートを履かなくなったという話をしていました。
このことから、外見を磨くことからスタートしていただきました。
そして「彼に連絡をするのは、ご自分が頑張ったと思えた後にしましょう」と約束。
Sさんは頑張りました。ダイエットに成功し、周囲からも「綺麗になったね!」とよく言われるようになり、振られて自信を失っていたSさんは徐々に自信を回復。
その勢いで、習い事なども始め、外に出ることが増え、ここから彼への依存も軽減されていくと思いました。
復縁できた?
別れて半年経ち、ようやくSさんは彼に連絡をしました。彼は普通に返信をくれました。それから間隔を図りつつ、連絡を再開しました。
Sさんは反省点を踏まえて、気をつけながら彼にメッセージを送るようにしていました。
矢継ぎ早にならないように。彼の忙しい時間帯、時期には送らないように。
こうして3カ月半ほどやり取りを重ね、ようやく年始に彼と会うことができました。
彼はまず、変わったSさんにかなり驚いたようでした。「付き合う前のころみたい」と喜んでいたそうです。
Sさんは穏やかに自分の反省点などを伝え、彼のおかげで成長できたという話をしました。
彼も、「Sさんと別れて仕事を頑張ってきたが、人生の目標を失って、何だか悪かったと思っていた」とさみしい気持ちを打ち明けてくれました。
その後、ふたりは徐々に関係を修復し、先日ついに復縁。
Sさんの事例を拝見して思うのですが、「距離を置きたい=別れたい」ということではありません。
ですが、その後の対応でそうなってしまうことがほとんど。
いきなり別れるのではなく、離れる期間を設けるということは、相手も離れがたい気持ちがあるということです。
また、距離を置いている間は「戻ろうと思えば戻れる」という安心感があります。本当に別れた状況とは異なりますよね。
ですから、本当に別れてしまった後で後悔をする方も多いのです。ですが、その後悔もあなたがいなくなって初めて感じるもの。
もし別れた後も相手とコンタクトを取っていると、この感情は生まれにくいでしょう。ぜひSさんの事例を参考にしてみてくださいね。
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- この記事はメルマガ「復縁・復活愛の方法~元カレ元カノとよりを戻す方法~」の内容を転載したものです。