「お菓子を与えること」=「褒められていること」なの?
これに気づかず、「犬を褒める」=「お菓子をあげる」「撫でる」とパターン化している人が多いのも事実です。
良い行ないをしたら、犬にお菓子を与える。このこと自体は問題ではありませんが、「お菓子を与えること」=「褒められている」という認識や概念は犬にはありません。
あくまで、もらえたか、もらえなかったかなのです。
そもそも、お菓子を与えることが褒めること、となっていることが不自然だと思います。
私は犬を褒めるとき、自分が嬉しいです。「やった!」と思います。その素直な笑顔を犬に見せます。ときには「やるじゃん!」と話しかけます。親が喜ぶ姿を見るのが嬉しい。これが、「褒める」ことの原点です。
まずは、正直なこと。やり方、テクニックをどれだけ覚えても、そこに嘘があれば通じないということです。本当はイライラしているのに、周りの目が気になって叱れない。褒める気は無いのに、義務感でそれをやっている。
犬に対して嘘がある限り、犬とは心で繋がれません。できなかったことができれば一緒になって喜び、叱るときは雷を落とします。素直に直球で伝えてみてください。
道具には頼らない
ペットコレクターやトレーニングカラー、プロングなど、これらの道具には頼らないでください。やってほしくないことを訂正させるために、用いる。
それは、決してやってはいけないこと。
スプレーを見せれば、犬が従う。これって、相手の弱点を利用する脅迫です。だから、それに頼らないでほしいのです。犬と人、人と人、犬と犬…道具なんかなくても、ちゃんときもちの疎通はできます。
まずは、自分に正直になること。子育て論、躾本、教育論…しょせん、他人のやり方なのです。
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