日本人はフレグランスを好まない?
日本のテレビCMでは、「部屋干ししても臭わない洗剤」や「フレグランスの入った柔軟剤」など、いろんな「いい香り」のものが出ているようですが、体につけるデオドラントのCMはあまり見かけません。
あったとしても、男性用。しかも、若い人専用のようなCM。それでは、年配の男性は「若者だけのおしゃれ用」としか思えないのではないでしょうか。
若い男性ではなく、全世代、男女どちらもほんの少し自分のニオイを意識してほしいと思います。自分の二オイというものは、自分ではなかなか気がつけないから。
そもそも、日本人はフレグランスをあまり好まない人種かもしれません。「無臭」を目指す国民というか。
香りが強すぎるのも「香水臭い!」と煙たがられたりしますよね。「ニオイを香りでごまかさない!」という意識があるのは、日本人だけのような気がするのです。
日本の消臭剤は、二オイを消すものであって、アメリカとは少し違う。日本で売られている商品でも、アメリカ向けになると香りを撒き散らします。あまりつけすぎると、むせかえるほどです。
アメリカのシャンプーやリンス、ボディーソープの二オイはキツイといわれますが、アメリカ人はそれを「キツイ」とは思いません。
だって、体臭くさいより、ソープの二オイがキツイ方がマシだから。
漂う、食べ物の香り
体臭はさておき、食べ物の二オイで食欲をそそられるのは、やはり日本。
焼きたてのパンや、カレー、たこ焼きやらウナギのかば焼きの香りは、そのおいしさを知ってるが故に、そそられてしまいます。
アメリカでは、香りで食欲にアプローチをかけるという趣向は、あまりありません。試食を出すお店もたくさんありますが、どれも香りでそそられるようなものではないのです。
店舗にいけば、食べ物の香りは”良い匂い”ですが、新幹線などではどうでしょう。とくに夕方の新幹線の酒臭さや、食べ物が混ざった二オイというものに、不快感を抱く人はいないのでしょうか。
新幹線でほっとひと息、仕事終わりにビールにあたりめ。駅弁を電車で食べることは風情があり、日本ならではの文化だと思います。食べたくなる気持ちもわからないでもないです。
でも、食べ物やアルコールの混ざった車両に乗り込んで、気分が悪くなったことが多いのも事実。窓も開けられないので、本当に苦しくなることもあります。
全員が周囲に気をつかって、あまりニオイが出ない食べ物に変えたら…少しはマシになると思いませんか?