パーフェクトを求めず「25%で褒める」
そうはいっても「つい悪いところにばかり目がいっちゃっう…」「ほめてあげられるようなところが見あたらない…」という方もいるかもしれません。
すでに依存度が高ければ、何とかしてスマホやゲームから引き離そうと四苦八苦している場合もあるでしょう。
しかし、ネットやゲームを一方的に取り上げることは逆効果。「やめさせる」のではなく、うまく付き合う方法を一緒に考えることが大切なようです。
そこでまず、子どもがどんなことに興味を持ち、何から逃避し、何を求めているのかを探りましょう。ゲームやスマホについて子どもに聞いてみることで、コミュニケーションを取るきっかけにもなります。
またパーフェクトを求めるのではなく、「25%でもほめる」のがポイント。
行動を始めたとき、しようとしているとき、指示にすぐに従ったとき、してほしくない行動をしていないときetc…。
完璧じゃなくてもいいと考えると、肯定的な注目をするハードルは少し下がりませんか?
子どもと視線や目線を合わせ、穏やかな表情と明るい声も忘れずに。
低年齢の子には、「外の世界」の楽しさを感じさせて
低年齢の子であれば、まずキッズルームにメディアを置かないこと、食事中はテレビやスマホを見ないこと、就寝前1〜2時間はメディアから離れることに加え、「アウトメディアの機会をつくる」こともネットに依存しない生活に欠かせないと、森山さんは教えてくれました。
確かに、ネットの世界以外にも楽しいこと、面白いことがあることを知っていれば、ゲームをしようとも、動画を見ようとも、そこに依存してしまうことは避けられますよね。
スマホ利用にあたり、子どもとルールをつくる上では、親の価値観を押しつけず、実現可能なものにすることがポイントのようです。
「子どもも主体的に参加させ、一緒に考えて決めることが何よりも大事です」と森山さん。
守れなかったときの約束を決めておいたり、ルールを紙に書いて親子で認識を揃えておいたりすることも有効なのだそうですよ。