自分のことを認めてくれる大人な彼女に惹かれ始めた
ユ:僕の場合もジェシカと出会ったきっかけは共通の趣味でした。ジェシカは「日本の漫画が好き」とローマ字のコメントと一緒に『進撃の巨人』のイラストをアップしていたんです。
赤:え?『進撃の巨人』ですか?なんか意外。海外で人気のアニメや漫画って、『ワンピース』とか『NARUTO』とか、いわゆる王道のジャンプ系が多いと思ってました。
ユ:そんなイメージありますよね。ほかにも彼女は『鋼の錬金術師』や『シュタインズゲート』のアニメも好きで、すごく日本のカルチャーに興味があると教えてくれました。
赤:シュタゲ(シュタインズゲート)懐かしい〜!めっちゃ観てました。私、ジェシカさんと趣味が合いそう。
ユ:僕も好きな作品だったし、お互い共通することがあったので連絡を取り合うようになったんです。
赤:共通の話題があると会話のネタになるから、コミュニケーションをとるきっかけにもなりますよね。じゃあ最初はチャットでやりとりがスタートしたのですか?
ユ:そうですね。チャットでメッセージを送りあってました。僕が使っていたアプリには添削機能があって、英語を間違えていたら正しい英語に直してもらうことができるんです。
普通に日常会話のようにチャットもできるので、例えば「きょうのランチはラーメンを食べた」というと、「私も食べたい!」と返事もしてくれる。当時、会社は慣れないことも多くていろいろと大変だったけど、ジェシカとやりとりすることが僕の癒しになってました。
ユ:僕たちが使っていたアプリには通話機能も付いていたので、チャットで何度かやりとりしたタイミングで電話でも会話するようになりました。つたない英語と日本語での電話だけどとても楽しくて、彼女はよく笑っていましたね。このころから、僕はジェシカに惹かれはじめていたのかもしれません。
赤:ジェシカさんのどんなところに惹かれたんですか?
ユ:ジェシカはよく笑う女性でした。日本人でもそういう人はいますが、特にポジティブ思考が強いって感じ。明るいパワーの量や大きさが違うというか、全身で楽しみ、全力で笑っている印象が強かったです。
あと、僕のつたない英語でもとにかく「GOOD」や「NICE」と褒めてくれました。もしかしたらジェシカが特別だったのかもしれないんですけど、よく褒めてくれたんです。そんな自分が持っていない明るいところとか、僕を認めてくれているところにも魅力を感じたんです。
赤:自分を認めてくるって、重要ですよね。でもまだリアルで直接会うのではなく、チャットと電話でしかコミュニケーションをとってないですよね?
ユ:そうですね。顔写真を送っていたのでお互いの顔は知っているけど、実際にジェシカが大阪にくるまで1度も会ったことはありませんでした。
赤:え?ジェシカさん、わざわざ大阪まできたんですか?