子育ては、学び合う機会
カウンセリングやセラピーでも、このような抑圧してきた子どもの面を癒すことはよく行ないます。「子どもを育てる」ことは、必然的にそんな自分の子どもの面と向き合うことでもあるのです。
私たちは自分の親に対して「完璧でなかったこと」を責める気持ちを持っている分だけ、自分が親になることに抵抗します。自分自身が「親」というものが完璧な存在ではないことよく知っているからです。
でも、子育てとは「完璧な存在」が「未熟な存在」を育てる行ないではありません。お互いが学び合うのです。子育てを通してあなたは自分の子どもの面と向き合います。
子どもを産み、育てることを通して、あなたは誰かを許すことを学びます。ひとりでは出来ない命を育む行ないを通して、あなたは誰かに助けを求めることを学びます。子育てとは親も子どもも共に学び合う「機会」なのです。
もしあなたがスピリチュアルな世界のものの見方に抵抗がないなら、あなたの子どもの魂は、あなたと学びそして教え合うためにあなたを選んで生まれてくると考えてみてください。
子育てを機会やチャレンジという言葉で表現すると、少し軽率に聞こえるかもしれません。でも、命を体内に育みこの世に出産することでさえ、命をかけた大きなチャレンジなのではないでしょうか。
子どもが好きだから正しい子育てできるわけではありません。子どもというのは、その命のある限られた時間です。あなただからこそ、その子が大人になったときに必要なことを直視できることもあります。
もちろん、学び合うのは子どもとの関係だけではありません。ただもし、あなたの気持ち、そしてあなたの愛する人の気持ちを考えて、あなたが子どもを持つことを選択しようとするときには、この話があなたの選んだ道に一歩踏み出す勇気になれることができたら嬉しいです。
あなたがほかのお母さんよりも少し余分に必要とする「大きな勇気」は、きっとあなたの人生の大きな喜びとあなたに育まれる命の大きな幸せに必ずつながります。
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