「男性単独年収」ではなく「世帯年収」重視に
婚活中の女性の中には、コロナショックを経て、この先の経済情勢・家計に対して不安を感じている人が多くいるようです。男性だけが家計を担うという発想を持っている女性は減少しており、「ふたりで家計を支えていきたい」と話す女性が増えています。
男性には、自分と同じ「年収300~400万円」以上で、「世帯年収として考えた際に2人で合計年収が1000万円ほどあると嬉しい」という婚活女性の意見が多く聞かれるようになり、そのような希望から「年収600~800万円」の男性を最高条件・理想として挙げています。
そのため、「年収1000万円以上」の高収入男性については、昨年ほど女性は求めておらず、モテ年収の割合では減少する結果となりました。
「年収度外視」という選択もあり
今回の調査では、「女性が結婚に対して現実的な思考になっている」ということがわかりました。
女性は「自分と近い年齢、自分と同じくらいの年収」で男性を探しているようです。新型コロナのような、予測ができず、かつ経済に大きな打撃を与え、自分の生活や先行きが見えない経験をしたことで、男性ひとりで家計を支えていくことはリスクが高すぎるという考えになっていることもあるのでしょう。
ビフォアコロナの時代には、「年収1000万円の20代後半〜30代前半の男性」と結婚した女性に羨望の眼差しを向ける女性もいましたが、アフターコロナの時代には、年収よりも、家事育児力の高い「共働きに向く」男性が求められていくようになるのかもしれません。
実際に、「年収1000万円以上の高収入男性」は日本全体のわずか数パーセントです。年収という尺度で、たった数パーセントしかいない人気男性を奪い合うよりも、「年収」を選択肢から外して相手探しをするほうが、婚活女性にとって対象となる男性が増えるため、将来のパートナーと出逢える可能性が高まるともいえるでしょう。
どんな予測不能な事態が起きても、協力し合える男性、心の支えとなってくれる男性を選ぶ女性は、ますます増えていくのかもしれませんね。