Case5.起業家(保育園経営)・44歳
会った場所:新宿
「子ども好き」という点に惹かれて会うことにした起業家。真実は不明だが、全国展開の保育園を経営しているそうだ。新宿駅で待ち合わせ、一緒に彼おすすめのお店に向かうことに。
OH!連れていかれたのは、大衆居酒屋「千年の宴」!まじか~婚活で大衆居酒屋は初めてだわ。ちなみに大衆居酒屋がダメというわけではない。婚活アプリでの初回顔合わせは、お互いの情報を話し合い、理解を深める場でもある。だからこそ、会話が隣席に届かないような場所が選ばれるというわけだ。
席に着くとなぜか胸を張って「きょうはごちそうするからなんでも食べて」という保育園経営。居酒屋といえど、飯は飯。遠慮なく頼ませていただく。
食も酒もすすみ、彼の経営の話から、話題は私の人生(?)について。将来どうしたいかみたいな話をぽつぽつとしていると…。
「でもまだ20代でしょ?若いうちは遊ぶといいよー」という保育園経営。いや、こちとら正直に30overなんやが…プロフもちゃんと見てないのか…。そして乗ってきたのか、だんだんなぜか熱い口調になってきた。
「やっぱりさ、女性は20代が華だよ!」
はあ…。それは申し訳ありませぬ…。
「そうなんですか。私、30過ぎてますよ」
彼の眼つきが変わった。
「そうなの!?それは婚活大変だね~!俺にいわせるとね」ダンッとビールのジョッキを音を立てて、テーブルに置き、保育園経営は酒で赤くなった目で私を見据え、叫んだ。
「20代はブランドなんだああああーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
子どもが好きだ、日本の未来のためにも子どもの教育は大事な事業、と熱く語ったその口で…。すがすがしいまでの若い女への信仰心。アツくていらっしゃる。
「明日早いので」私はにっこりと席を立った。
後日…保育園経営が申請してきたFacebookを承認してみると、彼の日記には子どもとたわむれている写真が。「きょうは娘とデート」。既婚者でしたか…それで千年の宴ね。Facebook申請は恋愛対象外の30overの女に、「俺は既婚だから諦めてね」という意味かな?
こんな感じで、婚活アプリでは30人の男性に会った。ひとりとして私の思う「普通」な人には出会えなかった。
そして私はようやく気が付いた。「男は年収ではなかった」。
私の認識違いも課題のひとつだったのだ。しかしながら、30人と出会った結果がこれならば、こんな思いを乗り越えてアプリで結婚相手を見つけた方々の、PDCAスキルを尊敬する。だからこそ、いま婚活中のすべての女性・男性たちが幸せになるように、私は祈っています。
※個人の体験であり、すべての婚活アプリユーザーを否定するものではありません。
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