こんにちは。韓国在住3年目のライターHAZUKIです。韓国人男性と結婚し、現在は韓国で日本語講師として働いています。
韓国ではほぼ毎食、韓国料理を食べています。韓国に来る前は、「韓国料理はニンニクたっぷりだけど、食べた後の臭いは大丈夫なのかな?」と心配していましたが、いまのところ特に支障を感じてはいません。
私は日本語教師という職業柄、生徒と1:1で授業します。ときには狭い教室で授業を行うので、臭いがあればすぐにわかりますが、これまでに生徒から、臭いを感じたこともありません。
早朝授業のとき、まだお酒が抜けていないで生徒からソジュ(韓国焼酎)のにおいがしたことはありますが…(笑)、逆にその状態でもきちんと授業に参加する姿勢に感動しました。
そこで考えました。キムチ文化でニンニク消費量が世界でもっとも多い韓国人(参考:健康家族)はなぜ、臭いの強いものをよく食べるのに臭わないのか、と。
今回は、「ニンニクたっぷりの料理を食べている韓国人がなぜ臭わないのか」について、韓国人に直接聞いた話、韓国語の文献から得た知識をもとに紹介いたします。
韓国人は遺伝子レベルで「臭わない」?
韓国に移住してから、「韓国人は遺伝子レベルで臭いが少ない」という話を何度か聞いたことがあります。
「韓国にはトラが普通に住んでいたので、臭いがある人は全部食べられたから、結果的に臭いの少ない人間たちだけが生き残り、その子孫である現代の韓国人も臭いが少ない遺伝子を持っている」のだ、と。
ただの冗談だと思っていたのですが、確かに考えてみたら、韓国の童話や神話にはトラが登場することが多いのです。
以前韓国の民俗村に遊びに行ったときに韓国の伝統的な家屋を見たのですが、石で作られた塀が印象的でした。この塀も、「家にトラが入ってくるのを防ぐため」のものだそうです。
ここまで話が揃ったのだから「韓国人は遺伝子レベルで臭いが少ないというのも、事実なのかもしれない…」と思い、文献を探してみたら、ありました!
中央日報が、「体臭がするG遺伝子が全く混ざっていないAAタイプ遺伝子を持つ人の割合は韓国人が最も多かった」という、日本の薬学者、石川智久さんの研究論文の結果を紹介しています(韓国版HUFFPOST、中央日報のほかの記事でも、この研究について取り上げられています)。
韓国人は臭いが強いものを食べても、遺伝子レベルで臭いが出にくいということは、研究からもわかっているようです。うらやましい限りですね!