高いセルフイメージと、低い自己重要感と自己受容
いままでお会いしたかたや、カウンセリングにいらしたかたなどで、こういった「弱者を自分より下に見ることで優越感に浸る人」を何人か見てきましたが、全員に共通しているのは 「セルフイメージ」の高さ、そして「自己重要感」と「自己受容」の低さです。
こうしたかたに共通しているのは、「過去」に自分が経験した辛い体験をまだ癒し許せていないということ。「見返してやる!」「もう同じ思いはしたくない」こうした思いがモチベーションや原動力になっているという点です。
そして、「現在」その人が成功し、求めていた地位や収入を得られていたとしても、「自己受容」ができていないので、「またあんな風にはなりたくない」という思いから、大抵の場合、その地位や収入に固執し執着をします。
ということは、「もしこれがなくなったら、自分には価値がなくなる」というビリーフも同時に持っているので、自己重要感も低いということです。
要するに、
過去にいじめや貧乏だったなどの惨めな体験をした
→2度と同じ思いはしたくないという思いで努力をする
→大人になり成功し地位や収入を得る
→「地位やお金を得た自分には価値がある」と、そこでようやく自分に自信を持てるようになる
→だけど自己受容ができていない人は過去の体験を許していないので、自己重要感が高まったわけではなく、単にセルフイメージが高くなっただけに過ぎない
→「またあんな体験はしたくない」という思いから、いまの立場や収入に執着し「もっともっと」となったり、維持するために固執する
→「お金(地位)がなくなった自分には価値がない」という恐れを手放せずにいるので、本当の意味で自己重要感が低い
→手に入れた地位や収入などを失う恐れや、何も持たない裸の自分には価値がないという恐れを常に持ち続けている状態
こんなふうに、過去の体験をずっと原動力にしている自己受容ができてない人のなかには、いまの立場や収入などに固執をし、「○○を持ってる自分には価値がある」「〇〇を持ってる俺はすごいんだ」とそれを自分のアイデンティティとして勘違いし、武器のように振りかざす人がいるのです。
“条件つき”の価値と、恐れや不安
もちろん、それだけの地位を築いたり、収入を得たりするためには、多大な努力が必要です。こうしたかたはたいていの場合、努力家で、能力を持った素晴らしいかたたちでもあります。
ただご本人は、「自分はたとえお金がなくなっても、いまの地位がなくなっても価値がある人間なんだ」と心から思えておらず、お金があるから価値がある、自分はすごいんだ!と“条件つき”になっているということに本人も気づいていません。
〇〇があるから価値がある、〇〇があるからすごい人間だ、というビリーフを持っている以上、他者に対してももちろん、その〇〇がない人間には価値がない!という思考になります。
だけど実は、同時に心の奥でずっと自分自身に対しても「〇〇がなくなったら価値がなくなる」という恐れを持っているので、常に誰よりもありのままの自分に価値を感じられず、本当は自信がない…という人がほとんどなわけです。
DaiGoさんは、きっと心根は人一倍弱い人なのだと思います。
多大な努力をしていまの立場や収入を得られたのですから、そこまでいけた自分はたとえお金がなくなっても人間として価値があるんだ!と、心の底から自分に価値を感じられたときに、本来の優しいご自身が現れるのではないかと思います。
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