相手の思わぬ優しさにキュン!すれ違いから始まる二度目の恋
「たとえ不仲だったとしても、あしたどうなるかなんてわからないじゃないですか」
そう笑いながら話してくれたのはB子さん。なんといま、人生で二度目の大恋愛をしているといいます。
「一度目は出会ったころの夫。本当に大好きで、私からアタックして付き合ったんです。二度目はいま。あ、浮気とかじゃないですよ!いままた夫に恋をしているんです」
照れながら話してくれるB子さんからは幸せオーラがぷんぷんしていましたが、こうなるまでにはいろいろあったようで…。
「不仲になった原因は、お互いの仕事が忙しすぎたせいです」
多忙ですれ違いの日々が続き、なんと新婚になってすぐレス。しかも忙しい相手を気遣って、疲れているときは話しかけない、無理に起こさないなどのルールができあがってしまったそうです。
そんなすれ違いの日々のなかで、ぽつりと彼がこぼした一言が…。
「離婚してもいいかもね、そう言われました。だけど不思議とムカつかなかった、すんなり受け入れられました。そうだねって、そのほうがいいかもねって」
しかし、離婚を考え始めた夫婦に悲劇が起こります。
「私の病気が見つかったんです。婦人科系の病気で、検診でたまたま発見したんですよね。最初は内緒にしておこうと思ったのですが、入院して手術する必要があると言われ…。さすがに入院を黙っておくことはできなかったので、LINEでサラッと報告しました」
すると、彼は入院初日から退院するその日まで毎日お見舞いに来てくれるように。
「仕事が忙しいはずなのに、心配だからって毎日顔を見にきてくれました。私の好物を買ってきてくれたり、漫画を持ってきてくれたり…。身の回りのことや病院の手続き、何もかもすべてやってくれました」
B子さんはそんな夫にこう聞いたそうです。
「『なんでこんなに親切にできるの?どうせ離婚するんだしほっときなよ』って、可愛くないですよね。そしたら『君への愛が変わったことなんて一度もないんだよ』って言われて…。私、ハッとしました」
すれ違いのせいで不仲になったと思い込んでいたのはB子さんだけ。彼はどれだけすれ違いが続いていても、B子さんのことを愛していたのです。
そのなかで出てきた「離婚」というワードは、それぞれが別の道を歩んでいくのもひとつの手段なのではないかという、提案に過ぎませんでした。
「すれ違いの日々のなかで忘れかけていた大切な気持ちを、まさか病気が思い出させてくれるなんて。日常に慣れすぎて、夫への愛を失うところでした。退院後はお互いに働き方を見直して、もっと夫婦の時間を大事にするようにしています。そして彼への愛しさに気づけたから、私は彼にもう一度恋をしているなって思っているんです」
不仲だと思っていた2人でも、本当は愛にあふれていた。そんな可能性もゼロではありませんよね。夫婦のホンネを打ち明ける機会を設けることが、大切かもしれません。