不安なときにもハグ
ふたつ目は、不安なことがあるときに安心するためにするハグ。
たとえば仕事場で何かあった日などの不安に感じていることがあるときに、僕たちはハグをします。ハグをすることによるリラックス効果を求めているというのもありますが、落ち込んだ気持ちを切り替えるためのスイッチのような役割になっていると考えています。
僕の勤め先はなかなかストレスフルな職場で、彼女も業務上接客を伴うため、お互い仕事場での出来事が原因でへこたれそうになりながら帰ってくることが…。
そんなときは挨拶のためのハグ以外のタイミング、たとえばリラックスタイムなどに「充電させて!」とハグをします。すると落ち込んでいた気持ちが癒え、「落ち込んでいてもしかたない。あしたも頑張ろう」と気持ちを切り替えられるのです。
それでも繁忙期などで忙殺されてストレスが降り積もってしまい、帰宅後や休日にふと不安になってしまうことがあります。
その場合はハグをしながら、「いまなにを不安に感じているんだろう」と原因を一緒に考えるのです。
仕事での愚痴や心配事も普段からよく話し合っているので、自分では不安に思っている原因が見えていないように感じていても「あしたは○○があるからじゃない?」とか「○○のことを心配しているからかな?」と、そのとき感じている不安の種を彼女が見つけてくれることがあります。
理由がわかると、わからないよりは少し気持ちが楽になったり、そこから一緒に対策を講じることもできるので、ひとりで不安にさいなまれているより健全にいられるのではと思います。ハグはお互いの心を守るための習慣でもあるのです。
ハグの習慣
ここまで読んでいただき、「あなたたちハグしすぎじゃない?」と感じたかもしれません。実際僕自身も改めて文字にしてみると、ちょっとしすぎなくらいハグをしています。
きっとこれが、僕たちのちょうどいい距離感とコミュニケーションなのです。言葉での対話と同じくらい、触れることはコミュニケーションをとる上で同じくらい重要視しています。
ケンカをしたときに意地を張らずに謝るきっかけになることもあれば、悲しいことがあった日になんて声をかけていいのかわからないときに、ハグをすることで言葉がなかなか出てこなくとも慰めて寄り添うことができます。
おそらくお互いの実家に帰省しているなど、どちらか一方が宿泊を伴う外出で物理的に無理な場合を除けば、同棲をはじめた2015年からきょうまで、ハグをしなかった日はほとんどなかったのではないでしょうか。
特別意識をして続けてきたものではありませんが、結果として習慣化されたということは、ハグをすることが寄り添い、相手を支えていきたいという気持ちの現れであり、僕たちの相手を思いやる気持ちの渡し方、パートナーとしてのかたちなんだと思います。
パートナーがいらっしゃるかたは、よかったら「わが家の習慣」を見つけてみてください。思いがけず自分からパートナーへの思いや、相手から自分へ渡されていた思いが見つかるかもしれません。
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