反対意見をまずは受け入れる
また、この「意見を受け入れる」ことは、自分が会議のプレゼンターや、商談の提案側の場合も同様です。
意見が出たときに、まずは受け入れて、「○○さんの○○という意見については仰る通りです。その点は○○という形で対応しています」などと説明するとどうでしょう?
「その点は○○という形で対応しています」と単純に言うと、「そんなの当たり前に対応済みですよ」と退けてるような印象を与えますが、「仰る通り」と言って、一旦意見を受け入れることで、「私たちも同じ課題を感じて、それに対応してみました」と、その意見を出した人と同じ目線に立っている仲間のような効果を得られます。
海外では当然のテクニック
英語のミーティングではこの「受け入れる」手法は頻繁に使われています。
意見を出す人はまず最初に「Thank you for your presentation(説明いただきありがとうございます)」と伝え、意見を受け入れます。
そのうえで質問があった場合には、「That is a good question(凄くよい質問ですね)」と伝え、そういうよい質問を待ってたとばかりの対応をして質問相手を立て、共感している仲間のように扱います。
場合によっては、「That is a very good question.We actually have never thought about it(非常によい質問ですね。その点については考えたことがなかったです)」と言って、相手の鋭さを称え、準備不足な印象を消すことも可能です。
「その点についてはちょっとわかりません」と言うと準備不足な印象を与えますが、まずは相手の意見を受け入れたうえで、考えたこともなかったと言うと、「質問相手がすごすぎる」と称える形になり、ネガティブな印象を最小限に抑えることも可能になるのです。