こんにちは。韓国在住歴8年目、会社員兼ライターのヘリです。
みなさんは、『がんばれ父ちゃん』というお酒をご存じですか?この質問を韓国人にしたら、ほとんどの人が「知っている」と答えるでしょう。
『がんばれ父ちゃん』は、韓国で知らない人はいないと言われるくらい有名な日本酒です。
今回は日本の商品なのに、日本人よりも韓国人によく知られているというこのお酒についてご紹介します!
『がんばれ父ちゃん』とは?
『がんばれ父ちゃん』は、白龍酒造という新潟の酒造メーカーが作っている清酒。韓国では、日本風居酒屋には必ずあるほど有名です。
主に韓国で販売されており、日本では一部でしか販売されていないよう。
韓国は、最近では一般的な居酒屋やコンビニでも販売しているところが多くなっています。韓国人にとっては、『がんばれ父ちゃん』が日本酒の定番なのです。
がんばれ父ちゃんではなく、がんばれ「お父さん」?
韓国で有名な『がんばれ父ちゃん』ですが、韓国人は「がんばれお父さん」と呼んでいます。
輸入会社が商品名を「お父さん」で登録したため、この名前で知られるようになったそうです。
「お父さん」は日本語を少しでも習った人であれば知っている単語であるため、「父ちゃん」よりも「お父さん」の方がわかりやすかったのかもしれませんね。
『がんばれ父ちゃん』が有名になったワケ
『がんばれ父ちゃん』は、なぜここまで有名になったのでしょうか?
ひとつめの理由はパック酒のお手頃さです。韓国にパック酒が輸入される前は、日本酒は高級品でした。
韓国ではお酒に対して量がもっとも重視されていたので、少しずつしか飲めない日本酒は韓国の飲酒文化に合いませんでした。
そのため、比較的安いパック酒である『がんばれ父ちゃん』が手頃でたくさん飲めるため、自然と人気を得ていったのです。
ふたつめの理由は、名前やパッケージにインパクトがあり覚えやすい点です。
まず名前にある「がんばれ」と「お父さん」は、韓国人の大半はわかるであろう簡単な日本語の単語です。
韓国人は日本のアニメや映画などで日本の文化に接してきたため、簡単な単語は知っています。
そんな聞いたことのある単語が名前のお酒があったら、一度は飲んでみたくなりますよね!
パッケージのお父さんの絵も、インパクトがあり、目に留まります。なんと初期には認知度を上げるために、お父さんの絵が描かれたグッズを作り居酒屋で配布していたそう。
みっつめの理由は、『がんばれ父ちゃん』が輸入され始めたころ、「お父さんがんばれ!」という歌が同時に登場し、韓国の当時の状況とも一致した点です。
輸入会社の代表は、インタビューで「『がんばれ父ちゃん』を通して、不況のなか頑張るお父さんを応援する文化を作りたかった」と話したことがあります。
そのほか、有名な日本のお酒はある?
2023年、韓国で一番流行中の日本のお酒は『サントリーウイスキー』です!
ハイボールが流行っているなか、サントリーウイスキーが断トツの人気を誇っています。
韓国国内だけでなく、韓国人がよく行く日本の観光地でも品切れになるほどなので、もし韓国人にお土産であげたら絶対喜ぶアイテムです。
また日本でも話題になった『アサヒスーパードライ生ジョッキ缶』も韓国で販売され始めましたが、品薄状態!オフラインのポップアップストアも大反響となるなど、注目を集めています。
上記のお酒は、お土産で購入していったらきっと喜ばれると思うので、韓国人のご友人がいるかたはオススメです。
ほかにも、『ほろよい』や『キリン一番搾り』などは大体のコンビニに並べられていて、すでに定番化しています。
ほろよいは韓国にはメインの味しかないので、韓国人が日本に行ったらほかの味を飲んでみる人もいるようです。
『がんばれ父ちゃん』は韓国での人気を受け、日本国内でも販売を拡大しているそうなので、見かけたら飲んでみてくださいね!
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