掃除や料理は「女性がやるもの」とされている空気感
ほかにも、「女性がやるもの」として認知され、嫌な思いをすることがあります。
記憶に新しいのは、わが家の水回りリフォームに当たり、ショールームをまわったときのこと。
せっかく新しくするのだからと、色味やデザイン、レイアウトなどカタログを穴が空くほど眺めてショールームに行きましたが、その対応で引っかかることがありまくり。
リフォーム店の社長はもちろんですが、ショールームの女性も寄ってたかってわたしのことを「お掃除大好き」「キレイ好きな主婦」という扱いで説明してくるのです。
わたしはバスルームやキッチン、洗面所のデザインや使い勝手に興味があるのに、何かにつけて「毎日のお手入れがラク」といううたい文句でアピールしてきます。
わたしは何よりも掃除が嫌い。だから「お手入れがラク」という言葉には響きません。だって「毎日お手入れがラク」ってことは、「毎日のお手入れ前提」ってことですよね?
「わたしは掃除が嫌いなので、お手入れをしなくていいものはないですか?」と聞いたら、「それはありません」とのこと。
何を聞いても「こんな形状なのでお手入れが楽です」ばっかり言われてゲンナリ。いや、下水のあたりとか定期的にお手入れが必要なのはわかるんだけど、掃除掃除言わないでよって。
リフォーム店の社長も、ことあるごとに「奥さまもお掃除しやすいですしね」と言いまくるので、イラっとして「わたしは本当に掃除をしないし、掃除の話ばっかり言われるのはテンション下がるのでやめてもらえませんかね」と言ったら、「またまたぁ」と受け流されて本気でイラっとしました。
なんで主婦はみんな掃除が好きってことになってるのかね。掃除嫌いな主婦なんてゴマンといるでしょうに。
さらにキッチンの高さなども、女性のわたしに合わせて説明してくる。まぁ高すぎると使いにくいので、背が低いわたしに合わせるのは理屈としては合っているけれど、リフォーム店の社長の「キッチンは女性の聖域ですからね」というセリフなどでこれまたゲンナリ。
わが家は夫も割とマメなので料理もするし、皿洗いなんてわたしよりマメにやるほうで…という話をすれば、「ご主人素晴らしいですね!」ってべた褒め。それでも圧倒的にわたしがキッチンに立つことが多いのですが、それは素晴らしくないのかい?
こちらのリフォーム店の社長、たぶんめちゃ亭主関白なんだろうな。奥さんは家事好きなんでしょう。わたしの気持ちなんてわからないでしょうね。
…と心のなかで愚痴をこぼしながら、無事にリフォームを終えました。