6歳差姉弟を育てるママライターEMIです。
今回は、「妊婦さま」「子持ちさま」と呼ばれ、生きづらさを感じている人たちへ向けて、子育てしにくい社会を生き抜くための心構えや、そう呼ばれないために気をつけたいことをお伝えします。
2児の母でもある私の実体験やSNSの声も交えながらお話ししますので、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
妊娠中に感じる理不尽な現実…実体験とSNSの声
「妊婦さま」「子持ちさま」と呼ばれてしまうことがあるいま、どのようなことに生きづらさを感じているのでしょうか。
まずは、多くの妊婦が感じるであろう理不尽な状況についてみていきましょう。
私自身も、妊娠中に不快な思いを何回かした経験がありました。
また、SNSを見ていても「妊婦さま」と呼ばれ、不快感を抱えながら日々を過ごすママたちの声が多数見受けられます。
公共交通機関での体験談
妊娠中、通院などで公共機関を利用する妊婦も多いかと思います。
公共機関を利用する妊婦のなかには、不快感を抱えながら日々を過ごす方も多いようです。
私も妊娠中、通勤で公共機関を利用していましたが、まず驚いたのは周囲の無関心さです。
満員電車で席を譲ってもらえないことは、日常茶飯事でした。
つわりで体調が優れず、優先席の前に立っても多くの人々はスマホに夢中で、マタニティーマークに気づきません。
また、優先席に座っている人のなかには、わざと気づかないふりをする人も多いように感じました。
SNSでも、「お腹が大きいのに誰も席を譲ってくれない」「優先席を譲ってもらったのに横取りされた」など、妊婦への配慮に欠ける行動に悩む投稿が多くみられます。
このように妊娠中の大変さを理解してもらえず、肩身が狭い思いをする妊婦たちが多くいるのです。
職場での嫌な体験談
職場でも肩身が狭い思いをしたり、嫌な思いをする妊婦が多くいます。
幸いにも私の勤務する会社では、子育て中の社員が多く、配慮してもらえたので嫌な思いをすることはありませんでした。
しかし、私が独身時代に働いていた会社では、当時妊娠中で体調不良を理由に長期間休んでいた人をよく思わない男性社員が多くいました。
また、SNSでも「つわりで休みがちだったら、『妊婦さまは大変ですね』と皮肉を言われた」「妊娠がわかったら重要なプロジェクトから外された」「妊婦だからといって、気を遣われすぎて居心地が悪い」など、職場での嫌な体験談が多く見られます。
出産後の「子持ちさま」問題。親たちのリアルな声
出産を終えホッとしたのもつかの間、「妊婦さま」から「子持ちさま」なんて言葉が待っているなんて、心が折れそうになりますよね…。
次に、親たちのリアルな声をご紹介します。
外出先での冷たい視線や言葉
子育て中のママ・パパが外出先で感じる冷たい視線や心ない言葉は、精神的に大きな負担になります。
私も、外出先で嫌な思いをした経験があります。
雨の日に子ども2人を連れてバスに乗っているときに、「子どもの声がうるさい」と言われたことがあります。
また、スーパーで子どもが騒いでしまったとき、周囲の人から「しつけがなっていない」という冷たい目で見られることもありました。
どんなに気をつけて、親としてはできる限りの対策を取っても予期せぬことが起きるのは避けられない場合もあります。
もしも子どもが騒いでしまったときには子どもに注意をして、周りに配慮しているという姿を見せることが大切だと感じました。
職場でも「子持ちさま」扱い
出産後、職場復帰したものの、「子持ちさま」扱いされて肩身が狭い思いをしている人も多いようです。
「子どものことで早退すると、『やっぱり子持ちは仕事をおろそかにする』と陰口を叩かれた」など育児と仕事の両立の大変さを理解してもらえない、と。
SNSでは、「子持ちさま」に対する次のような批判的なコメントも寄せられています。
子持ちさまって言うなって言うけど、カバーしてもらうのが当たり前っていうのも違うと思う。
私自身、子育てに理解のある職場で働いていますが、子どもの体調不良などで休みを取るときは、いつも肩身が狭い思いをしています。
妊婦やママが知っておきたいNG行為
ここまで、「妊婦さま」や「子持ちさま」と呼ばれ、理不尽な思いをしている人たちの声をお伝えしてきました。
しかし、妊婦やママ・パパたちが「妊婦さま」「子持ちさま」と呼ばれてしまう原因のひとつに、一部の人たちの配慮に欠けた行動があるのも事実です。
ここでは、気をつけたい行動についてみていきましょう。
公共の場で気をつけたいこと
「妊婦さま」「子持ちさま」と呼ばれないためにも、以下の行動には気をつけましょう。
- 席を譲ってもらってもお礼を言わず、当たり前というような態度をする
- レストランで子どもが騒いだり、泣き声を放置したまま食事を続ける
- おしゃべりに夢中になり、騒いでいる子どもを放置する
- 店内で子どもにわがままを言われるがままにおもちゃで遊ばせたりする
このような周りの配慮に欠けた行動は、「妊婦さま」「子持ちさま」と呼ばれる要因になっています。
自分の行動を、いま一度見直してみましょう。
周りへの配慮や感謝の気持ちを大切に
「妊婦さま」「子持ちさま」と呼ばれないためには、周りへの配慮と感謝の気持ちを忘れないことがなによりも大切。
「妊婦だから」「子持ちだから」特別扱いされるのは当たり前という考え方は避けましょう。
SNSでは、最近の一部の親たちの感謝の欠如や配慮のなさを指摘する声があがっています。
本当に最近の親は感謝がないし、配慮がない方が多すぎ。子どもがいるんだから当たり前みたいな顔してますが、それではちゃんとやってる親子も周りは寛容に見てくれなくなりますよ
子連れに優しくないとか言うけど、そういう人って誰かに親切にする機会はあるのかしら。わりと堂々と通路の真んなかをベビーカーで歩いていたり、ファミレスとはいえ子どもに好き放題やらせているご家庭を目にするけど。そんな方々にも優しくしなければいけない理由って何?
親切にしてもらったら、きちんと声に出してお礼を言う、子どもが騒いだら注意をするななど周りへの配慮と感謝の気持ちをきちんと伝えるようにしましょう。
子育てしにくい社会で生きるための心構え
ここまで、「妊婦さま」「子持ちさま」と呼ばれ、肩身がせまい思いをしている人が多くいる現状をお伝えしてきました。
ここでは、子育てがしにくいと感じる社会でどう生き抜くか、自分の考え方を変えることや心に余裕を持つための方法について考えてみましょう。
自分の考えを変える
周りからの冷たい視線や心ない言葉にストレスを感じたら、まず自分の考え方を変えてみませんか?
「子育ては立派な社会貢献だ」と考え方をかえてみたらどうでしょうか。
文句を言われたら「すみません」と言いつつ、心のなかでは「子育ては立派な社会貢献なんだ!」と開き直りましょう。
子どもの泣き声で周りから嫌な顔をされたら、大きな声で「もう少し静かにしようね」と子どもに語りかけ、「私は周りに気を使っているんです」とアピールするのもいいかもしれません。
少子化が叫ばれるなか、未来を担う子どもを育てている私たちは、社会に不可欠な存在なのですから。
心に余裕をもつ
子育ては、自分自身に余裕がないとうまくいきません。
周りの視線ばかり気にして、いつもピリピリしていては、子どもにも悪影響。
だから、自分の心に余裕を持つことが何より大切なのです。
私は、日常生活のなかでリラックスする時間を持つように心がけています。
また、定期的に自分のための時間を確保することも重要です。友人とランチをしたり、一人で趣味を楽しむなどリフレッシュできる時間を作りましょう。
こうした時間を持つことで、また元気に子育てに取り組むことができます。
自分の考えを変え、心に余裕を持つことで、子育てしにくい社会でも少しずつ心地よく過ごすことができるのではないでしょうか。無理をせず、自分のペースで子育てを楽しんでくださいね。
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