こんにちは。韓国在住6年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
今年の4月10日、韓国では22代国会議員選挙がありました。結果は、与党の大敗。
大統領選挙のときは最後までどちらが当選するかわからない状況でしたが、今回は選挙の前から「民主党が勝つだろうな」という雰囲気がありました。
筆者の周りの韓国人で民主党支持者は「絶対投票する」、国民の党(自民党ですね)支持者は「どうせ負けるから投票しない」という人が多かったのも印象的でした。
選挙から半年ほど経ったいま、与党大敗後の韓国は何が変わったのかお伝えしますね。
大統領の過去の発言、最近の問題行為などが話題に…
選挙で与党が大敗した後、現大統領の過去の発言や最近の問題行為が再度注目されています。
たまたま時期が重なっただけ…とも取れますが、やはり民主党が与党になったことが少なからず影響しているように思えます。
最近では、当時の大統領側近が「ソウル梨泰院雑踏事故は誰かが裏で操っていた」という大統領の発言を明らかにし、大きな波紋に…。
国会に弾劾訴追案発議を求め、多くの韓国人が署名していました。
ほかにも、過去に行われた不適切な行動や発言がメディアで取り上げられ、国民の信頼を揺るがす事態に発展。これにより、さらに支持率が落ちているのが現状です。(参考:ハンギョレ新聞)
大統領夫人に対する疑惑究明の動きが強くなった
また、大統領とその夫人に対する疑惑究明の動きが強くなったことも大きな変化です。
選挙で与党が大敗したことで、野党勢力が勢いを増し、さまざまな疑惑に対する調査が進んでいます。
特に、大統領夫人の不正疑惑や利益相反の問題などがメディアで大きく取り上げられ、国民の関心も高まっています。
ここ最近では、彼女が面会した男性から高級ブランド「ディオール」のバッグ(日本円で約34万円)を受けとり、不正請託防止法違反なのではとかなり大きな話題になっています。(参考:FRYDAY)
しかし別の芸能人やYouTuber達の問題も同時にあって、なんだかうやむやになりそうな雰囲気がありますね。
女性のための法律を求める声が大きくなった
次に注目すべきは、女性の権利向上を求める声が一層強くなったことです。
選挙結果を受けて、女性のための法律や政策が議論の中心に据えられるようになりました。
民主党にはもともと女性の人権や女性のための法律を強く訴える政治家が多いからです。
たとえば、職場での性差別やハラスメントに対する厳しい罰則を求める声や、育児休暇の拡充、女性の社会進出を支援するための政策などが提案されています。
これにより、女性の地位向上やジェンダー平等が進むことが期待されています。
女性の人権を守る法律はもちろん必要ですが、以前にもお話しした通り、ただでさえ韓国は男女間の葛藤があるのに、さらに激しくなってしまうのではと心配にもなります。
以上、韓国での選挙後の変化について在韓日本人目線でお伝えしました。
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