物心がついたころには、インターネットやパソコンなどが普及していた現在の若者たち。
平成から令和を生きる若者たちは、デジタルに対して馴染みがある一方で、味気なさや冷たさを感じる傾向があるんだとか。
その影響からか、昭和の復刻商品などが「レトロでインスタ映えする」「あたたかみがある」と注目を集めているそうです。
ソーシャルワイヤー株式会社は、いま話題の復刻商品「写ルンです」、「チェキ」、「ファミコン」、「たまごっち」、「aibo」に関する調査、分析を行いました。
2016年1月1日~2019年8月31日という3年8カ月の長期間で得られた結果を、早速ご紹介します。
若い世代が昭和の古き良き流行製品を再びブームに
今回、調査が行なわれたのは「写ルンです」、「チェキ」、「ファミコン」、「たまごっち」、「aibo」。
そのなかで最も歴史が古いのは1983(昭和58)年7月に発売された「ファミコン」です。
「ファミコン」は「ファミリーコンピュータ」の略で、任天堂から発売された家庭用ゲーム機。低価格、高機能、ソフトの充実で爆発的にヒットしました。
2017年11月には、復刻版として「ミニファミコン」が発売され、Twitter上でも話題に。さらに2018年7月にはミニファミコンの「週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン」が発売され、こちらも非常に多くのツイートが確認されました。
ミニファミコンについては現在もツイート数が上昇しており、転売や買取といったツイートも多いことから、その人気の高さがうかがえます。
現在でも色褪せることなく通用するファミコンの面白さが、このブームで再確認できたといえそうです。
「写ルンです」
次に歴史が古い「写ルンです」は、1986(昭和61)年7月に富士フィルムから発売された使い捨てカメラ。
デジカメやスマホの普及などにより現在は大幅な生産縮小となっていますが、デジタルでは出せない温かみのある写真や、現代にはないレトロ感が1部の若者の間で人気になっているようです。
過去には、この「写ルンです」をはじめとしたインスタントカメラのみを使って一世を風靡した写真家も登場。唯一無二の仕上がりは、発売当時から評価されていました。
現在では、年を追うごとに増していくカメラの性能の良さと比較して、より一層インスタントカメラの持ち味が感じられているのかもしれません。
最もツイート数が多かった2017年8月は、写真家が「写ルンです」でとらえたこれまでの旅の写真展が行われたり、発売31周年を記念して数量限定で専用レザーケースが発売されたり、スマホ転送サービスが開始したこともあり、話題性と比例してツイート数が増えたと考えられます。