近年、こどもたちをとりまくメディア環境は大きく変化しています。インターネットやスマートフォンの浸透によって、こどもたちのデジタルメディアの利用も進んでおり、「旧来とは異なるこども像」が出現しています。現代の子どもたちの実像とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
フリーマガジンの『あんふぁん』『ぎゅって』と学習雑誌『めばえ』『幼稚園』が、子ども向け媒体で培った知見をもとに『こども りびんぐ』プロジェクトを開始しました。ともに子どもたちと向き合って媒体を展開してきたサンケイリビングと小学館の学習雑誌が手を携えて調査したその内容を、早速チェックしてみましょう。
2019年、子どもたちの注目を集めていたものは?
『こども りびんぐ』プロジェクトが発表した「2019年流行チェック 『こども ザ・ベストテン』」の堂々1位に輝いたのは、株式会社 バンダイの「プログラミング学習玩具『ころがスイッチドラえもんワープキット』」でした。
ボールをゴールに届けるためにコースを作っていくという、アナログともいえるプログラミング・トイの『ころがスイッチドラえもんワープキット』。デジタル化が進行しながらも、やはり自身の手を動かして考えながら遊べる玩具は、楽しさが群を抜いているようです。
2位には、大人の間でも流行りに流行った「ハンディファン」が登場。今年の夏、多くの人が愛用している光景が見かけられたこちら。こどもたちには更に魅力的なサイズ感といえます。アロマ機能やモバイルバッテリー機能がついたものまであり、定番アイテムとなっていきそうな雰囲気。
3位は「茶系ランドセル」。ランドセルといえば赤や黒だった昭和から、カラフルなカラーが揃いに揃った平成を経て、令和を迎えた昨年は茶系が人気上昇。シンプルで大人っぽいカラーに注目が集まり、小学校入学を控えたこどもたちがランドセルを選ぶ「ラン活」という言葉まで登場しました。
4位は株式会社小学館の学習雑誌『幼稚園』の付録がランクイン。幼稚園児を対象とした学習雑誌の「幼稚園」は、毎号趣向を凝らした付録が大人気。付録が欲しいがために購入するという方も多いのではないでしょうか。
5位は大ヒット曲『パプリカ』が登場。『みんなのうた』でも大人気だったこの曲を携え、Foorinは紅白歌合戦への出場も果たしました。大ヒット曲を連発していた米津玄師によるプロデュースで、一度聴いたら耳に残る印象的なメロディーが特徴です。