誰かの役に立ちたい。誰かにとって大切な存在でありたい。誰かに愛されていたい。そう願っている方がほとんどかと思います。その相手がパートナーや家族、また大好きな友人なら、なおさらその想いは強くなるでしょう。だから相手から「愛されている」と実感できないとき。私たちは傷ついたり、悩んだり、苦しんだりするのです。
- 関連記事
- >>>最近、そっけない。相手をうっとうしく感じる。その原因と対策
きちんと愛を受け取れていたか…
先日あるクライアントさんがこんな話をしてくれました。彼女のすごく仲の良かった海外の友人が他界された。そしてそのことをご家族が彼女に伝えてくれたとき、その友人が生前いつも自分の話を家族にしてくれていたことを知った。友人は実際に「大切に想っている」といつも言葉でも伝えてくれていたそうです。
でもそこまで想っていてくれていた友人の気持ちを、私はちゃんと受け取れていなかったかもしれない…そんな話を涙ながらに話してくれました。大切な友人を亡くされたことは悲しいこと。なのですが、すごく大きな気づきを与えてくれた出会いだったと思うし、私はその話がとても心に残りました。
「愛」のキャパ
私たちは誰かのことを大切にしたり愛したりすることはできていても、人からの愛を受け取ることは少し苦手な気がします。
「夫が必要にしてくれている気持ちを、そのまま自分が実感できているだろうか」
「妻が愛してくれているその想いを、その大きさをそのまま実感できているのだろうか」
…実際に、離婚したいといっている側、別居したいといった側、そちら側の心理をぐっと掘り下げていくと、相手に自分の想いが受け取ってもらえなかったことで傷つき、それらが積み重なっている場合も多いのです。
受け取ってもらえない。それは愛されていないと感じるのと同じくらい苦しいことです。それなのにどうして私たちは、相手の想いを感じられないでいるのでしょう。それは心の底で「自分のことをどう思っているのか」ということに強く影響されています。