家計を分けていても一緒にしていても、ともに生活しているなら「何にいくら使っているか」はお互いに把握していたいですよね。
金銭感覚が根っこから違うと喧嘩になりやすいですが、考え方が違うからこそ買い物にルールを作って揉めない工夫をしているのが仲良し夫婦です。
金額の大きなものなどは特に慎重に、また普段の買い物でも意識したいお金の使い方について、夫婦仲のいいふたりに聞いてみました。
「その買い物にいくら使えるか」を確認する
「夫はDIYが趣味でいろいろと作ってくれるのですが、お金がかかるのが道具代。
電気ドリルに電動ノコギリなど、決して安くはないけれどあるとやっぱり便利で、買いたいときは『いくらかけられるか』をふたりで計算します。
その月にほかに優先して買いたいものがあれば来月に回すとか、予想より高めに予算を設定できるときは機能のいいものにするとか、家計を圧迫しないことを前提に考えます。
お金を使った後の生活を考えて金額を決めると、納得しやすい気がします」(女性/38歳/総務)
当たり前ですが、使えるお金は無尽蔵にあるわけではなく、その場の勢いで買ってしまって次の日から生活に困るようではダメですよね。
高いものほど、「いまいくらかけられるか」をしっかり見極めるのが後悔しないポイントといえます。
常に予算を決めてから買うものを選ぶやり方は、家計を圧迫しないだけでなくより機能のいいものを探す意識も高くなるもの。
仲良し夫婦は、ふたりが納得する買い物をするために話し合う時間を惜しみません。
納得できないときは「買ったあと」を話し合う
「以前、妻が高額なドライヤーを買いたいと言い出したことがあって。
男の俺にはどうしても3万円という金額が納得できず、ほかに似たようなものがないか探したけれど妻は『これがいい』と譲らず、それなら『一度にこれだけ使うのなら、この先3ヶ月は高い化粧品などは控える』とふたりで決めました。
俺は納得できなくても妻が満足してくれるのも大事だし、大切に使うことやほかの出費を控えることなどの約束があると妻も慎重になるので、高い買い物のときはお互いにそうしたいですね」(男性/36歳/公務員)
配偶者の買い物に、首をひねるときもあると思います。
自分は嫌だからと相手のほしい気持ちまで否定してしまうと、それが夫婦の愛情を損ねるきっかけになりかねません。
納得できなくても購入を決めるときは、その代わりにほかで節約するなど生活にストレスを生まないルールを約束することも、お互いのため。
一方的にならない買い物を考えるのも、夫婦の信頼を守ります。