夫婦とはいえど、ずっと一つ屋根の下で過ごしていれば、ひとりの時間がほしくなるときもありますよね。
パートナーが嫌だからとかネガティブな理由では決してないけれど、別々で過ごすことになぜか罪悪感を覚えたり、パートナーに責められて窮屈さを感じたりと、喧嘩の原因になるとふたりの間に溝が生まれます。
円満夫婦は、パートナーがひとりの時間をほしがったときはお互いにストレスなく過ごせる方法を考えるのが当たり前。それぞれが自由に持てる時間をどう設定するか、ご紹介します。
「ひとりの時間」は風通しのよい関係を作る
結婚すると、どうしてもパートナーと一緒の時間が当たり前になります。
朝、出社のために家を出ても仕事が終わればまた家に戻り、食事の支度から掃除や洗濯など、日常の家事をルーティンとしてこなすのが生活です。
家事や育児はふたりが協力して行うものであり、好きなことをする時間より家庭のために動く時間のほうが圧倒的に多いですよね。
そんな日常で、「たまにはひとりになりたい」「月に一度でいいから趣味に没頭する時間がほしい」など思うことは、決して不自然ではありません。
「夫婦は常に一緒でなければ」と思い込む人は一定数いて、パートナーがひとりの時間をほしがることを「自分と離れたがっているのだ」と解釈して責めるケースがありますが、相手を自分のもとに縛り付けるのは、かえって愛情が冷める原因になります。
「夫婦は一緒にいるもの」という価値観を持っていても、ひとりになりたいというパートナーの気持ちを尊重する姿勢があるのが円満な夫婦です。
自分といるのが嫌だから離れたいのではなく、息抜きやリフレッシュとしてリラックスできる時間が必要なのだと正しく理解していれば、それが信頼を育てます。
「夫婦であっても自由な時間を求めるのは悪いことではない」とお互いに思うことで、風通しのよい関係を築けるのですね。
「なぜひとりになりたいのか」は追求しすぎないのが正解
たとえば、「好きな小説家の新作が出たからひとりでゆっくり読みたい」などどう過ごすかが決まっている場合は、パートナーへの説明も簡単ですが、「特に用事はないけどひとりになりたい」ときはその気持ちを理解してもらうことに苦労します。
「用事がないならここにいればいいじゃない」と返されたら面倒くさくなるし、ひとりでいたいだけなのに「浮気相手に会うのでは」とおかしな勘ぐりをされて喧嘩になるケースも実際に耳にします。
円満な夫婦は、パートナーの「なぜひとりになりたいのか」をきっちりと追求するようなことはしません。
ある妻は「自分だって家事に疲れて突然外のカフェで一息つきたくなるし、夫もそういう瞬間はあるでしょう。そんなときにひとりになる理由をあれこれつっこまれたら、それだけでもう疲れるわ」と話していました。
どう過ごすかを「パートナーに任せる」、それは信頼であり、完全に把握しようとすれば窮屈さを与えるとわかっているのですね。
「自由にさせたらそれこそ浮気に走るのでは」と話す人がいますが、そんな考え方のもとでパートナーの気持ちを受け入れない姿こそが、別の異性に目を向けられるきっかけです。
お互いに愛情を忘れない円満な夫婦は、「あしたの午後に3時間くらい出てきてもいい?」というパートナーの言葉に「何か用事があるの?」と質問しても細かく行き先などは尋ねません。
パートナーが話す過ごし方を「わかった」と受け止める姿が、信用の証です。それを見て、裏切るようなことは考えず利用もしないのが、居心地のいい夫婦関係を続ける秘訣といえます。