「何時に帰るか」はしっかりと決めておく
愛情があるからこそ、ひとりで過ごす時間については「何時に帰るか」などをきちんと決めるのが円満な夫婦です。
別の場所にいること自体は自由だけれど、家庭があるのならやはりスケジュールはある程度わかっていないと、何かあったときに困りますよね。
この「何時に帰るか」を曖昧にせず決められる、そしてその通りに帰宅することが、ひとりの時間を持ちたがる姿に不安を覚えない一番の理由といえます。
たとえば不倫など後ろめたいことをしていれば、ほかに優先したい人に時間を使いたいので帰るときは「ちょっとわからない」などごまかしがちですが、円満な夫婦は「17時には戻る」とリミットを決め、約束を守ります。
ひとりの時間をほしがるパートナーといさかいが起こるのは、何をしているのかわからない不安と同時に「いつ戻るかが相手しだいで振り回される」ことも原因です。
ひとりで過ごすこと自体は決して悪くないのに、相手を安心させる姿を見せないから「無責任」「離れたがっている」と思われるのですね。
円満な夫婦は、自由な時間について際限なく好き勝手に振る舞うのではなく、「パートナーを不安にさせない約束」をまず考えます。
それがリミットの設定であり、「この時間には必ず戻る」姿が愛情を失わず関係を続けられる理由なのですね。
「緊急なときは連絡できる」が前提
家のなかで別々の部屋にいるなら、何かあったときでもすぐ動けますが、パートナーが外に出ているときは連絡を取る必要があります。
自由に過ごせるとはいえ、離れているときに何があるかわからないのも事実です。
円満な夫婦は、「緊急なときは連絡できる」ことをひとりの時間を持つ前提にしています。
たとえば子どもが急な嘔吐などで病院に連れていきたいとき、何かが壊れて修理が必要になったときなど、いますぐ連絡を取りたいときにそれが叶わないと不安になりますよね。
自由であっても家庭をおろそかにはせず、離れていても「一緒に考えることができる」パートナーの姿が、強い信頼を育てます。
すぐ応答がなくても、「着信に気がつけば折り返してもらえる」と信じられることが愛情なのですね。
「出た先まで連絡が来るのでは、自由とは言えないだろう」と思う人は、そもそもパートナーも家庭も大切にしていない証拠。
夫婦には家庭に対してそれぞれ責任があり、ひとりの時間を持つ自由が「緊急事態を放置してもいい」とは決してなりません。
これを窮屈と思わず当たり前にできるわきまえが、夫婦関係を居心地のよいものにします。