第三者がいる場で配偶者に対してどんな言葉をかけるか、深い愛情でつながっている夫婦ほど「この人を大切にしている自分」を隠しません。
人前で配偶者に恥をかかせない、自分の振る舞いで嫌な思いをさせないなど思いやりも見え、その姿が一緒にいる人の心も居心地よくさせるのを実感します。
人前でも臆さず愛情を伝えられるのは、普段からコミュニケーションをとっている証。
きょうは、配偶者が思わず惚れ直した言葉にはどんなものがあるのか、ご紹介します。
急いでいるときでも…(男性/45歳/飲食)
「僕は小さいけれど飲食店を経営しているせいもあり、大きなスーパーなど家族で買い物に行くと知り合いに見つかって声をかけてもらうことがよくあります。
仕事でつながっている相手ならむげな対応はできず、家族を待たせるとわかっても話をしないといけないときもあって、妻には申し訳ないと思いますね。
先日、買い物に寄ったコンビニで常連のお客さまと鉢合わせして、外の駐車場で立ち話をしていました。
家族で映画を見に行くところで、あまり時間はないけれど相手の世間話が止まらず、何と言っていいか悩んでいたら、妻がさりげなく僕の隣に立ち、『次はもっとゆっくりおしゃべりしたいですね』と笑顔で終わりを促してくれました。
『あ、お出かけの途中でしたか』とお客様は気がついてくれて、深く頭を垂れる思いでしたね。
『ごめんね』と車に戻ってから言ったら、『話を切るのって難しいよね』とだけ返して家族を待たせる僕を責めることもなくて、いい妻で幸せだとしみじみ思います。
僕がサービス業を営んでいるとわかるからこそ、人前でも顔を潰さない配慮ができる妻を尊敬しています」(男性/45歳/飲食)
特に客商売をしていると、外でお客様につかまればもてなす意識を手放すことができません。
楽しそうに話す相手に会話を打ち切る言葉はなかなか言い出せず、それがわかるからこそ妻がさりげなく終わりを促すのは、角を立てないよいやり方ではないでしょうか。
こんな妻が一緒なら、どんな場所でも胸を張って行けますね。