こんにちは。韓国在住6年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
今回は、韓国の子どもたちと接しながら感じた「日韓の子どもたちのお金への考え方」についてお話しします。
日本は現金、韓国はカード?
日本ではまだ現金が主流で、お小遣いも現金で渡しているという家庭が多いと思います。
現金だと限度がはっきりしていて、使える額が自然と決まるので親は安心ですよね。
一方で、何を買ったかを細かく報告する必要はなく、ある意味子どもたちに自由が与えられていると言えるかもしれません。
カード社会の韓国では、子どもにクレジットカードを渡す親が増えているんです。
中学生がクレジットカードを使って買い物をする姿をよく見かけます。
金額に制限がなく感じられるため、子どもたちは日本の子どもより多くのお金を使っている印象です。
カードの場合、どこで何を買ったかという情報が親のスマホに通知されるため、子どもたちのプライバシーは減るかもしれませんね。
月々のお小遣いの違い
日本では、塾の費用や食事代、交通費などを除いた「自由に使えるお金」がお小遣いとして渡されるため、毎月のお小遣いの額は比較的少なめではないでしょうか?
それに対して、韓国では親が子どもにカードを渡して、「必要なものを自分で買いなさい」とする家庭が多く、実際に使える額が大きいです。
私が働いている塾でも、毎月の授業料を中学生がカードで支払うことがよくあります。
日韓の子どものお金の使い方
日本では学校で「買い食い」が禁止されていることが多いため、子どもたちが自由にお金を使う場面は、休日や放課後、またはネットショッピングの時間が中心ですよね。
それに対して、韓国では「買い食い」が一番の楽しみという学生も多いほど、学校の近くのコンビニや屋台で友だちと一緒に食べもの買って楽しむ姿がよく見られます。
最近は、おしゃれなカフェで中学生がグループで集まっている光景も普通になってきました。
韓国の子どもたちは、普段の生活のなかでお金を使う機会が多く、実際に使っている金額も日本の子どもより大きいように感じます。
日韓の「お金に対する考え方」
もちろん個人差はありますが、筆者の印象として、日本の子どもたちはお金を大切にし、計画的に使う傾向が強いように感じます。
限られたお小遣いのなかで、自分が本当にほしいものをしっかり考えてから買うというイメージです。貯金をしっかりしている子も多いですよね。
一方で、韓国の子どもたちは、比較的自由にお金を使っている印象です。
特に少子化が進む韓国では、家庭に金銭的な余裕がある一方で、親が仕事で忙しく、子どもにお金を渡して自由に使わせることが増えているのかもしれません。
また、韓国では親が子どもが大人になるまですべての金銭的サポートをして、老後は逆に子どもが親を金銭的に支えるという文化があります。
大学生が友だちと旅行に行くときも、お母さんにお金を出してもらったと聞いて驚きました。
日本では、大学生になったらお小遣いくらいは自分でバイトして稼ぐ意識が強いですが、韓国ではそうではありません。
ですから、会社に就職してから初めて「お金稼ぐのって大変…」と気づく場合も多いようです。
日韓の子どもたちのお金に対する考え方は、現金とクレジットカードの使い方の違いだけでなく、親子の関係や文化の違いも大きく影響しています。
筆者も最初は「子どもにクレジットカード持たせるの?」とびっくりしましたが、いまではたしかにその方が便利かもと思ったりもします。
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