マッチングアプリで素敵な相手と出会えたとき、「いつ実際に会うべきか」と悩んだ経験はありませんか。
早すぎると警戒されそうだし、遅すぎると興味を失われてしまうかもしれない。このタイミングの見極めは、婚活・恋活を成功させる上で意外と重要なポイントです。
実は、理想とする出会いのタイミングには、世代や性別によって大きな違いがあることが最新の調査で明らかになりました。
株式会社IBJが運営する「IBJマッチングアプリ研究室」が、婚活アプリ「ブライダルネット」の利用者1,889名を対象に調査を実施しました。
この調査データをもとに、世代別の出会い方の違いと、男女それぞれが相手に求めるものを詳しく見ていきましょう。
早く会いたい男性。女性にとってのベストタイミングは?

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まず、マッチング成立後に実際にいつ会いたいかを尋ねたところ、男女で明確な違いが浮き彫りになりました。
男性の理想的なタイミング
男性の8割以上が「マッチング後すぐ」または「2~3週間以内」と回答しており、できるだけ早い段階での対面を希望していることがわかります。
メッセージのやり取りだけでは相手の人柄や雰囲気を十分に理解できないため、実際に会って確かめたいという考えが強いようです。
女性の理想的なタイミング
一方、女性は男性よりも慎重な傾向が見られました。
「1カ月以上やりとりしてから会いたい」と回答した女性は14.0%で、男性より8.9ポイントも高い結果となっています。
女性にとって、オンライン上で十分に信頼関係を築いてから実際に会うことが、安心感につながるのでしょう。
この男女差は、相手への期待値やリスクに対する感じ方の違いが表れているといえます。
男性は積極的に関係を進めたい一方で、女性は安全性を確認しながら段階的に距離を縮めたいという心理が働いているのかもしれません。
直接会うことに対して、最も積極的な世代は?

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実際に会うまでのタイミングは、性別のみならず、年代別でも違いがあることが明らかになりました。
その歳だからこその考え方とその理由に、あなたも納得するかもしれません。
30代女性の約8割が早期対面派
30代女性では、約8割が「マッチング後すぐ」または「2~3週間以内」に会いたいと回答しました。
この割合は、20代女性より18.4ポイント、40代女性より16.7ポイントも高く、全世代の中で最も積極的な姿勢を示しています。
30代は「結婚」に対する意識が高まる時期であり、限られた時間の中で効率的に相手を見極めたいという思いが強いのでしょう。
メッセージだけで時間を費やすよりも、実際に会って相性を確認する方が、婚活をスムーズに進められると考えているのかもしれません。
40代以上は慎重派が多い傾向
40代以上になると、より慎重に相手を見極めてから会いたいという人の割合が増えてきます。
人生経験が豊富な分、相手の本質をじっくり見極めたいという考えや、時間をかけて信頼関係を築くことの大切さを理解しているのでしょう。
デジタルネイティブ世代だからこその新しい出会い方

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今回の調査で特に注目すべきは、20代の女性たちが考える新しい出会い方です。
20代女性では、「マッチング後に電話やビデオ通話をしてから会いたい」と回答した人が22.2%に達しました。
この割合はほかの世代を大きく上回っており、20代女性ならではの特徴的なスタイルといえます。
オンラインでのコミュニケーションに慣れ親しんだデジタルネイティブ世代にとって、文字だけのメッセージよりも、声や表情を確認できる「通話」の方が相手の人となりを理解しやすいのでしょう。
直接会う前に通話というワンクッションを挟むことで、安心感を得ながらも効率的に相手を知ることができる、合理的な方法として支持されているようです。
この新しいスタイルは、今後ほかの世代にも広がっていく可能性があります。通話を通じて相手の雰囲気や話し方を確認できれば、実際に会ったときのギャップを減らすことにもつながるでしょう。
この人とは会いたくないなあ…そう思わせてしまう人の特徴は?

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もし気になる相手とマッチングしたとしても、相手に「会いたくないなあ」と思わせてしまっては意味がありません。
マッチング後に会うことをためらってしまう相手の特徴について尋ねたところ、男女で対照的な結果が得られました。
男女ともに最も多かった回答は「話が盛り上がらない」でした。
会話が続かない、共通の話題が見つからないといった状況では、実際に会っても楽しい時間を過ごせないと感じてしまうのは当然のことでしょう。
男性側で2位以降に目立ったのは「相手から話題を振ってくれない」という不満です。
実際の利用者からは、「お互いにまずは相手を知ろうとする姿勢がないと意味がない」「こちらが質問や話題を振ることが多いので、盛り上げてくれる女性だとグッとくる」といった声が寄せられています。
男性は一方的に会話をリードすることに疲れを感じやすく、相手も積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢を求めているようです。
受け身な態度は、相手の興味の薄さや本気度の低さとして受け取られてしまう可能性があります。

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一方、女性側には男性とは異なる悩みがありました。
女性が会うことをためらう理由として目立ったのは、「いきなり会うことを提案してくる」相手への警戒心です。
利用者からは「どんな目的で会おうとしているのか不安があります」「飲み友だちを探しているだけかもしれないなと思ってしまう」という意見が聞かれました。
十分にメッセージのやり取りをする前に対面を急がれると、真剣な出会いを求めているのか疑問に感じたり、安全面での不安を覚えたりするようです。
女性にとって、信頼関係を築くための時間は必要不可欠なプロセスといえるでしょう。
この調査結果から、男性は受け身な相手に不満を抱き、女性は急かす相手に不安を感じるという、対照的な意識が明らかになりました。
男性が思う「適度なペース」と、女性が安心できる「適度なペース」にはズレがあり、このバランスを取ることが出会いを成功させる鍵になりそうです。